久々にロシア語会話の記事です。今回は公共の乗り物を現地で利用するときに知っておくと便利なロシア語表現をご紹介します。
言葉があまりよく分からないときに公共の乗り物を利用するって結構勇気がいりますよね。
地下鉄なら、方向さえ間違わなければ、何個目の駅で降りればよいとかも路線図で分かるのでいいですが、私が苦手なのはタクシーとバスの利用。
ぼったくられるんじゃないかという恐怖に襲われながら乗るタクシー、停車駅のアナウンスが聞こえにくかったり、あるいはアナウンス自体がなかったりして乗り越してしまうんじゃないかとドキドキする市内バスなどは結構慣れるまでストレスだったりします。
以前住んでいたカザフスタンの地方都市では、時刻表もなくルートの変更もしょっちゅうだったので、「着かないな~」と思ったら終点まで来てしまった…みたいなことも何度かありました。トホホ
前置きが長くなりましたが、この記事で紹介する単語や簡単なフレーズを覚えておくだけでも、ちょっと心の準備をして乗れるかなと思い、懐かしい思い出をふりかえりながらまとめてみました。
記事はカザフスタンでの情報をベースにしており、国や地方によって乗り方が異なることがありますが、単語やフレーズは参考にしていただけると思います。
鉄道、長距離バスのチケットを購入するとき
知っておきたい単語(カッコ内は発音)
Билет(ビリェット): チケット
Багаж(バガージ): 大きなカバン
※スーツケースなど、バスの車内に持ち込めない大きな荷物は別途料金が取られる場合があり、チケットを購入する際にカバンの料金(個数や重量などで決まる)を支払う必要がある
Удостоверение личности(ウダスタヴェレニエ・リッチノスチ): 身分証明書
Паспорт(パースポルト): パスポート
※鉄道チケットを購入する際には大抵身分証明書を見せる必要がある。パスポールトと言ってもられば分かるが、身分証明書の意味のウダスタヴェレニエ・リッチノスチ(またはウダスタヴェレニエ)と言われることのほうが多い。日本でいうマイナンバーに相当するものがかかれた身分証明カードを成人は皆持っているため。初めて鉄道チケットを購入するときに「ん、何のことだ…???」と固まっていたら「パースポルト!!!!」と受付のオバチャンに怒鳴られました。。。
Фамилия Имя Очество(ファミリヤ・イーミャ・オーチェストヴァ) 氏名(苗字・名前・ 父称)
※あまり必要ないかもしれないけれど、もし聞かれたら、自分の氏名を言って最後に「父称はありません」"У меня нет очества"(ウミニャー ニェット オーチェストヴァ)と付け加える。書類やチケットなどに略してФИОと書かれていることもあり。
Поезд(ポーイェズド): 鉄道・列車
Платформа(プラットフォールマ): プラットフォーム
Вагон(ヴァゴーン): 車両
Плацкарт(プラッツカールト): 夜行列車の一番安いタイプ。個室になっていない。周りがいい人たちだと楽しい。

Купе(クペー): 夜行列車の個室タイプで4人一組。プラッツカールトより寝心地はよいが、一緒になる人たちがハズレだとある意味プラッツカールトより居心地が悪い。
Люкс(リュクス): 夜行列車の個室タイプで2人一組。値段は張るが、一番設備もいいし、安心。私は乗ったことありません(笑)
Автобус(アフトーブス): バス(大型のバスのことを言うことが多い)
Бусик(ブシク): 小型バス(大型より速く移動できる。決まった時刻表がなく、人数が集まり次第出発することが多い)
チケット購入のためのフレーズ
Билет в 行き先 (ビリェット ヴ…) : ~行きのチケット(1枚)
Два билета в 行き先 (ドヴァー ビリェータ ヴ…) : ~行きのチケット2枚
鉄道駅や長距離バスのターミナルでの注意点

道が分からない、どこに言ったらいいか分らない、というようなときは、同じく旅行者の比較的若くて英語もわかりそうな人のところに近づいて聞くのがベスト。あとはキオスクや売店の人に尋ねるのもいいかも。
タクシー運転手や変に助けようとする人は怪しいことがおおい。私は「警備員」と大きく書かれたジャンパーを着た人に「僕はこの駅の係員だから」みたいなこと言われて助けてもらい、まんまと騙されたことがあります(T_T)
市内バスやタクシーの利用
知っておきたい単語(カッコ内は発音)
Автобус(アフトーブス):バス(大型のことを指すことが多い)
Маршрутка(マルシュルートカ): 街中を特定のルートで周っている小型のバス。乗降者が少ないため大型よりスピード感がある。
Такси(タクシー): タクシー
Проездной(プライェズノイ): 乗り放題パス
Проезд(プライェズド): 運賃
※バスに乗るとコンドゥクトル(車掌さん?)が運賃を集めにくる。大型バスの場合は運賃を払う引き換えにチケットをくれるので降りるまで大事に持つ。時々チェックが入る。
市内バスのよくある乗り方
市内のバスは日本のバスのように、「危険ですので停車してからお立ちになり、下車してください。」みたいなことはない。自分の下車するバス停が次になったらあらかじめ出口付近に移動し、ドアが開き次第すぐに降りれるように準備をする。
ロシアもカザフスタンも大都市ではバスカードで運賃を払うシステムが導入されているが、地方都市になるとまだそのシステムがなく、Кондуктор(コンドゥクトル)という運賃集めの人がいて、お金を集めに来るというシステム。
Передайте проезд(ペレダーイチェ プライェズド): 「運賃を手渡してください」の意味。
※満員バスの場合は隣の人に運賃を渡して、コンドゥクトル(運賃を集めに来る人)または運転手まで手渡しする必要がある場合もあり。こういう言葉が聴こえたらペレダイチェと近くの人にお願いする。
Есть …バス停の名前? (イェスチ バス停の名前?): …下車の人はいますか?
※あまり下車する人が多くないバス停はあらかじめこのように車内で聞かれることがある。誰もいないとそのままそのバス停はスルーする。なので、自分のバス停についてこのように聞かれたら「ダー!」または「イェスチ!」とはっきり答えて降りることをアピールする
Сказите остановку …バス停の名前(スカジーチェ アスタノーフク バス停の名前): …のバス停を教えてください
※いつ降りたらいいか分からない場合は、コンドゥクトル(運賃を集めに来る人)または運転手にあらかじめこのように伝えて、バス停が近づいたときに教えてもらえるようにする。ただし忘れられることもあるので(オイオイ!)、自分で地図を確認するか、近くの人にも再度聞いたりするのが賢明。
Выходите?(ヴィホーヂチェ?): 次降りますか?
※混雑しているときには、降り口付近を下車する人のために空ける必要がある。自分の後ろの人や隣に座っている人にこのように聞かれたら、自分も降りる場合はダ、と言って降りる準備をする。自分は降りない場合はニェットと言って、通してあげる必要がある。
Остановитесь!(アスタナヴィーチェシ!): 止まってください!
※降りようと思っていたのにドアが閉まって発車しそうになったら、大きな声でアスタナヴィーチェシ!というと、多分もう一度止まって開けてくれる。
Помогите(パマギーチェ): 助けてください。
※重い荷物を降ろさないといけないときなどは近くの人にパマギーチェと言って、手伝ってもらう
タクシーのよくある乗り方
メーターが付いているようなタクシー会社が運営するものはいいが、個人タクシーの場合は「どこどこまでいくらですか?」とあらかじめ聞いて、合意した後に出発する。
Сколько стойт до ...行き先(スコーリカ ストーイット ド 行き先): ~までいくらですか?
На этот адрес, пожалуйста(ナエータット アードレス、 パジャールィスタ): この住所にお願いします
カザフスタンのようなニッチな国に旅行する方はあまり多くないですが、今年(2017年)には首都アスタナで万博が開催されるため、日本からの旅行者も増えるかもしれませんね。「ついでに他の都市も見てみよう」なんていう旅心のある方はこの記事の単語が役に立つかも?
アスタナは急ピッチで開発が進んでおり、ものすごい派手で成金っぽくて圧倒される街(笑)になってきています。夜のイルミネーションは一見の価値ありです。
万博情報はこちら(英語): EXPO 2017