カザフスタンの雪解け3

ようやく春!カザフスタンに雪解け&ドロドロの季節がやってきました笑

こんにちは!ようやく春ですね。

私は寒さが一番厳しい1,2月よりも、「もうすぐ冬が終わる」と思いながらなかなか暖かくならない3月のほうが気分が沈んでしまうのですが、今年はまさに極限まで辛抱が試される3月でした。

今年の冬は例年より寒い日が少なく(といってもマイナス40度の日がなかったという話ですが)比較的耐えやすかったのですが、3月に入って「もうすぐ雪解けだ!春だ!」と思ってからが長かった・・・。

3月末に最後の寒波がやってきて、それに追い打ちをかけるようにバイコヌールから宇宙ステーションに向けて打ち上げられたロケットのおかげで、マイナス10度の寒さに日本の台風のような風がゴーゴー吹くという、かなりありがたくない天気が1週間続き、「いつになったら暖かくなるんだ~~~」とぶーぶーふてくされる日々(苦笑)

バイコヌールでの打ち上げで天気が変わるという話についてはこちらの記事もどうぞ。
カザフスタンの気候が激しすぎる原因はバイコヌール!?

 

そんなこんなでしたが、昨日、とうとう春がやってきました!!

Ураааааа!! (ウラーーーーーー!!)

と声を大にして喜びたい。そんな気分の盛り上がり様です^^

(ちなみに、Ура!(ウラー!)というのは日本語で「やったー!」という意味です。)

 

昼間の気温はプラス5~10度、天気予報でもさすがにマイナスの気温はもう見えないので、これからはぐんぐん気温があがっていき、そのうち日本の東京より暑くなることでしょう。

 

さて、今日ご紹介したいのは、

春うららかな、清流の流れる雪解けの季節

ではなく、

春ドロドロな、濁流の流れる雪解けの季節

です(笑)

 

うちの近くの人通りのある道。雪が解けて、排水溝なども特にない(あってもちゃんと機能していない)ので、ちょっとした小川ができあがり。下流に向かって水が流れまくっています。

カザフスタン 雪解け1

 

水はさらに流れ、流れきれなくなったところで大きな水溜りとなり、車が通るたびにしぶきがあがります。

カザフスタン 雪解け2

 

一軒家が並ぶところに入っていくと、道路が舗装されていないため、粘土のようなドロドロ・グニャグニャの道になります。そしてあらゆるところに水溜りが・・・。

ちなみに、写真では伝わりませんが、こういう一軒家のエリアは動物を飼っているところが多く、動物のフンも掃除されないまま雪に埋まっているので、その匂いも結構なものです。健康に悪い空気を吸っているな・・・と思ってしまう。

カザフスタンの雪解け3

 

ここも水が流れています。

カザフスタン 雪解けの道

冬中、モラルのない住民が道路にポイっと捨てて行ったゴミも、雪解けとともに露わになります。

カザフスタン 雪解けとゴミ

見渡す限りゴミ・・・

カザフスタン 雪解けとゴミ

この状況を現地の人はどう思っているのか。私が聞く限りは、みんな「本当にここの住民はモラルがない!」と文句を言っています。

文句を言っているのですが、毎年雪解けになるとゴミ。ゴミ。ゴミ。

この状態はたぶん今後も変わらないでしょうね・・・。

 

なぜ、こうなってしまうのか。何となく理由が分かるエピソードを一つお伝えします。

 

友人Jと街はずれを歩いていたある時。

友人Jは通りのわきにゴチャ~~~~っと溜まっていたゴミを見て

「ほら見て。こういうの、日本にはないでしょ。この国の住民は一歩家から出ればどこでもゴミを捨てていいと思っている。モラルのない人たちばっかりで嫌になっちゃう!!」

と私に言ってきました。

その直後、そのごみ溜めの中に使用済みのウェットティッシュを捨てたのは、たった今文句を言っていた友人J。。

 

あまりの衝撃に言葉も出なかった。

「J、分かってないね。そうやってみんなが捨てていくからごみ溜めになっちゃうんだよ…」と心の中でつぶやいたのでした(汗)

 

 

 

ロシア人の人口が多いカザフスタン北部や東部から引っ越してきた友達の話をきくと、「あっちではこんなに街は汚くなかった」とよく聞くので、カザフスタン全域がこんなに汚い雪解けの季節を迎えているわけではなさそうですが、私の住んでいる中部の都市では大抵こんな感じの春を迎えます。

 

ちなみにゴミだらけのこの街並みは、あと1~2週間して道路も乾いたころに、学校の生徒たちが総勢で街中を雪巡りゴミ集めをしてきれいになります。

この生徒たちによるゴミ掃除はソビエト時代からあるようで、Субботник(スボートニク)と呼ばれています。スボートニクは土曜日の意味のСуббота(スボータ)と関係があり、ソ連時代には土曜日は人々は働きに出ず掃除をする日だったそうです。そのおかげで街中はいつも清潔そのものだったと。

現在は、土曜日も働いている人が多く、生徒たちの掃除も毎週行われるわけではないので、雪解けの後に「きれいになったな」と思った直後からまた街は汚くなっていきますけどね。。

 

とはいえ、寒さがなくなっただけで心は春!待ちに待っただけあって、気分も上々です^^ 今月末には新緑が見えて、さらに良い季節になるでしょう。それではまた!

喧嘩

なぜロシア人はこんなにも離婚するのか。離婚率80%の背後にある暗すぎる事実

喧嘩ロシア語圏の一つであるカザフスタン共和国に住んで早4年目。離婚・別居の話をあちこちで聞きますが、その頻度には驚きを隠せません。

 

統計によれば、ロシア連邦では

「100組のカップルのうち、80組が離婚に至る」

という衝撃的な数値を記録しています。つまり離婚率80%!!!

これは2010年の統計ですが、専門家は「その後、数年間も同様の高離婚率が続くだろう」との予想をしているので、現在も大きくは変わっていないと思います。以下は情報源のウェブサイトからの抜粋

По информации Росстата, в 2010 году в РФ наблюдался пик распада семей – на 100 регистрируемых браков пришлось 80 разводов. И, по мнению экспертов, это соотношение сохранится в ближайшие годы, если российские семьи по-прежнему останутся социально незащищенными.

引用元: http://womenlaw.ru/prava/statistikarazvodov.html

 

私の住むカザフスタン共和国ではどうかというと、2013年の統計で国全体の平均離婚率が34%でした。

「あれ?そんなもん??」と逆に驚いてしまいましたが、実は地域差が激しかったのが理由。

 

カザフ民族が多く、家族間のつながりの強い南部では、離婚率は30%を切るところもあったんです。逆に、中部~北部のロシアに近い地域では、離婚率は55~60%以上にまで上昇します。この地域には、ロシア人が多く住んでおり、またこの地域のカザフ人はロシアナイズドされているため、離婚率が高くなってしまっているということですね。(ちなみに私は中部地方に住んでいます。)

地域別2013年離婚率(一部のみ抜粋)

  • パブロダールスカヤ地方(北部):61.6%
  • コスタナイスカヤ地方(北部):58.1%
  • カラガンデインスカヤ地方(中部):57.5%
  • クズロルディンスカヤ地方(南部):26.1%

情報源: http://www.nur.kz/263088.html

ロシア人について語るうえで、この「離婚率の高さ」は避けて通れないテーマ。この記事では、私が観察したことや、ニュース、また現地の人の情報をもとに、高い離婚率の原因を解剖してみたいと思います。

※個人的な主観や地域性による情報の偏りが多少あるかもしれませんのでご了承のうえお読みください。

「ソ連時代は良かった」

これ、現地のおじいちゃん、おばあちゃん世代がよく口にする言葉なんです。

 

日本人の感覚からするとかなり奇妙に感じませんか?

私はカザフスタンに住んでしばらく経つまで、「ソ連といえば、食べ物も物もなくて、寒くて、生きていくのが過酷な、灰色がかった白黒のイメージ」しかありませんでした。

 

実はそういうのはソ連崩壊直前くらいの話で、ソ連という体制がちゃんと機能していたころは、みんな平等に働いて食べ物もおいしくて、物もみな質が高く、好きなところに旅行できた、という、かなり住みやすい環境だったようです。

現地の人の話を聞いていると、「ご近所さんや家族・親族も仲良く互いに助け合う関係だった。鍵なんてかける人は誰もいなかった」と皆口をそろえて言います。

 

こういう状況だったので、当然離婚も少なかった。もちろん、アルコール中毒の人や働かない人、浮気をする男性など、いなかったわけではないですが、そういう人たちは発覚次第、通りに「○○(誰)がxx(こんな悪事)をした」というような内容の張り紙が張られ、見せしめになったという。

有名なソビエト映画БРИЛЛИАНТОВАЯ РУКА (ダイヤモンド・アーム)の一シーンにも、こういう張り紙が貼られているところがでてきます。酔っぱらって大騒ぎしたことが不評になっている模様。

写真元:http://www.kino-teatr.ru/kino/acter/m/sov/3816/foto/m649/151066/

 

ある友達があるときこんなことを言っていました。

「ソ連時代は今みたいに仕事がなくて困ったり、生活が困難になることはなかった。

ただ、みんな恐怖のもとで生きていた

 

彼女の言葉を聞いたとき、私は「あまり生きた心地がしなかったんじゃ・・・」と思ったのですが、夫の話を聞いたり、ソビエト時代の映画を見てからは、そんなに「恐怖」っていうほどのことではなかったのかなとも思いました。

ある意味、「何かしたら罰は逃れられない」という気持ちが人々の中にちゃんとあって、それが悪いことをするのを留める役割をしてくれていた。ということでしょうか。

 

これが、ソ連崩壊と同時にガラっと崩れたわけです。

 

ソ連崩壊と経済不安・失業が離婚の増加を招いた

ソ連が崩壊した直後の生活は、聞いただけで想像を絶するものでした。政治・経済のシステムがゼロスタートっていうのは本当に大変なことなんだ…と。

 

「外気温マイナス20度の冬に家の中に暖房がなくてありったけの服を着込んで寝ていた」

「本当に食べるものがなかった。その辺に生えている草とかを調理して忍んだ」

などなど。戦争の後のような感じですね。。

 

特に問題になったのが失業

ソ連時代はみんなに仕事が割り当てられていて、仕事を探さないといけないなんてことはなかった。

 

それが、

仕事を探しても仕事がない。

仕事がないということは、家族を養えない。

多くの男性にとって大きな精神的ダメージ

お酒の力を借りないとダメになってしまう男性がでてくる

&ロシアのお酒は強い(ウォッカはアルコール度数40以上)

アルコール中毒になる

酔っぱらって自分を制御できなくなり家庭内暴力・浮気・不倫が始まる

酔っぱらった浮気夫に、妻がものすごい剣幕で怒りをぶちまけ、罵声、非難の応報になる。

(ロシア人は基本、気に入らないことがあったら自分の気持ちも考えも直球でバシー!!と言う人が多い。夜中にこういうのがご近所さんで起こると、壁や床を通して罵声が聞こえてくる。かなり激しいです。苦笑)

上記の状況が何度となく繰り返される

別居、離婚

というのが、かなり典型的なケースのようです。実際私も、こういう話は幾度となく聞かされました。

 

子は親を見て育つ

とても残念なことですが、親がアル中、家庭内暴力が当たり前の家庭にいると、子供は相当な精神的なダメージを受けてしまいます。ダメージというか、それがある意味「精神的欠損」のような状態に至るというのか。

私は心理学者じゃないので学術的なことは何も言えませんが、

  • 親がアル中⇒ 子供も大人になるとアル中に
  • 親が家庭内暴力をふるう⇒ 子供も大人になると自分の家族に暴力をふるう

という風に、負の遺産が引き継がれていってしまうことが多い。

親のそういう状態を見て、自分は絶対そうなりたくないと固く決意し、幸せな家庭を築いている人たちも、もちろんいますが、どちらかというと、悪い親の習慣が子に引き継がれていくケースの方が多いように感じます。

 

ソ連崩壊からある程度時間がたった今でも離婚率が低くなっていかないのは、引き続き存在する失業の問題とともに、親から受け継いだ悪習慣が重なっていることが原因なのではないかと思います。そしてもう一つ。

 

西側諸国の「自由」が与える影響

さらに追い風をかけるのが、西側諸国の「自由な」モラル感。これもソ連時代にはかなり厳しく統制されていたものです。

ソ連が崩壊し、

  • 結婚するも離婚するのも自分の自由
  • シングルマザーも同棲も問題ない
  • 価値観が違う人と一緒に居続ける必要はない

というようなヨーロッパ諸国の道徳観が入り込んできたことで、人々の価値観も変わった。ソ連時代には眉をひそめるような話題だった離婚、不倫、同棲が何でもアリになった。これも、今の離婚を後押しする大きな要因の一つだと思います。

 

他にも色々理由はあると思いますが、だんだん書いていてションボリしてきたので、この辺でやめておきます。

 

よくある普通の日本の家庭で育った私には、この土地の家族の崩壊度には胸が痛んでやみません。もちろん、現地の人たちも心を痛めている人たちは多くて、それが身内のなかで起きている場合はなおのことです。こういう状況で一番ダメージを受けるのは子供たちで、それもまた本当に可哀想としか言いようがありません。

 

ちなみに・・・

ロシア人は一度離婚したらそのまま一生を過ごすのか

というとロシア人は、めげません(笑)

大抵の場合は、その後、2回、3回と結婚・離婚を繰り返していきます。子供も、1番目の夫の子供、2番目の夫の子供がいて、子供が育ちあがってまた別の人と結婚、ということも多い。2度目、3度目に離婚する理由も大体は前述のとおりですね・・・。

あと、最近は、離婚して、あとは好きになった相手と同棲して生活する人も多いです。こういう同棲の場合は分かれても「離婚」には数えられていないので、法律上結婚していないカップルの「離婚」まで数えたらまた本当にすごいことになりそうです。。。

あまりまとまりが無くなってしまいましたが、今回はこの辺で。

 

次は明るい話を書きたいと思います。