借金とプレゼントでまわるカザフスタンの経済と金銭感覚

カザフスタンという国から離れて2年半が経ちました。良い思い出もたくさんあり、出会った人たちのことや、あの冬の極寒の空気、一面に広がる地平線など、懐かしく思い出すこともあります。ただ、懐かしい…くはあるのですが、また住みたいかというと、それは別の話で。時経つうちにいい思い出だけが残るという感じですね。

カザフスタンにはなかなか受け入れにくい「常識」があって、それは長く住めば住むほど強烈に感じるようになっていたというのが本音です。その一つが今回のテーマの「お金」あるいは「金銭感覚」。セルビアも色々ありますが、カザフスタンのレベルはやっぱり尋常じゃないなと。どんな金銭感覚なのか、振り返ってみました。

 

スーパーのお釣りはどんぶり勘定。でも店側が決して損をしないようになっている

どいうことかというと、スーパーに言って買い物をし、例えば合計金額が1062円(わかりやすくするため現地通貨ではなく円で書きます)だったとします。こちらが1100円支払うと、お釣りで戻ってくるのは38円になるのですが、大抵の場合、戻ってくるのは35円とか、30円とか。店側が損をしないようにどんぶり勘定でお釣りを渡してきます。どんぶり勘定なら、38テンゲお釣りの場合は四捨五入で40テンゲもよくない?と思うのですが、そこは絶対に譲らない。別に1円、5円くらいのものなんで、ケチケチするな、と言われればそれまでなんですが、毎回のことになると、何となくイラっときます。

ちなみに、セルビアも似たように最後の1ケタをきっちりしないことがありますが、セルビアは3円足りなくても「オーケー」といってくれますし、お釣りは多めにくれることのほうが多いです。そう思うと、やっぱり「カザフスタンはケチ~」と思ってしまう…。

相手は損をしてもいいけど自分は損しないように…という感覚はこんな小さなところだけでなく、さらに「借金」という形で表れます。

 

借金をするのは当たり前。お金を貸さない人=優しくない人

カザフスタンは、親族や知り合いにお金を借りることがしょっちゅうです。別にそれが悪いこととも恥ずかしいこととも思わない人たちが結構います。もちろん、皆が皆というわけではなく、どんなにお金に困っていても、それを表に出さないで自分で何とかしようとする人たちもいますが、かなり少数派。

一般市民の懐事情はさほど良くないため、貯金は当然ほぼなし、仕事に行っても給料を払ってもらえなかったり、ある日突然仕事を失う人たちも多い、という事情も手伝ってのことか、お金を貸し借りすることは日常茶飯事に行われています。

そういう状況の中で、お金を貸さない人になると、どうなるか。「あの人はケチだ」「人助けが嫌いな人だ」などというレッテルをはられることになります。ハッキリ言って、私はそうは思いません。借金をする人の場合、本当に自分にはどうしようもない状況で困っている人というのはほんの一握りで、大抵の場合は、使えるときにあるだけ使ってしまえ、という計画性のなさ、「困ったら誰かに借りればいい」という甘い考え方、怠慢が原因のことが大半だと思います。そういう人たちにお金を貸さないからといって、ケチ呼ばわりされては大迷惑な話。

そもそもお金を貸したくない人には次のような真っ当な理由があるんです。

 

ほぼ100%、貸したお金は期日までに戻ってこない

私の夫も、前述のような社会事情から、カザフスタンでは知り合いにお金を貸してあげたり、後払いで仕事をしてあげたり、ということが結構あったのですが、私の知る限り、

  • 「来週返します」→ 3か月後にようやく回収
  • 「来月返します」→ 2年かかってようやく回収

というように、ほぼ100%期日には貸したお金が戻ってきません。借金した人にこちらから連絡をしない限り、永遠に戻ってこないと思ったほうがいい。何度も電話して、リマインドして、ようやく戻ってくるという感じです。貸す側としても、毎回、そうやって「いつお金貸してくれるの?」と聞くのはきまりが悪く、なんていうか、モヤモヤ感がいつもあって私はダメでした。

借りる側の神経はいったいどうなっているのか…。何カ月も返さずに平気でいられることに、感心してしまいます。こうやって借金に借金を重ねてまわるカザフスタンの社会。でも借金が戻ってこないせいでビジネスが回りにくくなっている人がたくさんいるのは否めません。

 

しかし、プレゼントとなると「相手は損をしてもいいけど自分は損しないように…」という感覚はどこへやら。またこれは見栄っ張りもいいところなくらい、豪勢だったりします。

結婚式のプレゼントが半端なく高価

これは、カザフスタンの中でも、アジア系で親族のつながりが深いカザフ民族によくある話なのですが、親類の誰かの結婚式となると、プレゼントが半端なく高価で、日本の一般人の私は度肝を抜かれました。

自分の子どもが結婚する場合、親は新居や車をプレゼント。親以外の親族は、システムキッチン一式とか、家具とか、カーテン一式とか、とにかく新生活に必要になるものはすべて親族がプレゼントします。

そして、それらのプレゼントは、それだけ高価なのでやはりローンを組む必要があり、親や親族は銀行でローンを組んでそういうプレゼントを買うということです。親族の中で立て続けに結婚式があったらもう大変。皆ローン地獄で苦しむことになります。しかも、そういったプレゼントは、被らないで済むように、新郎新婦側から誰が何をプレゼントするか指定することもあるそうな。。。

それで、2,3年で結構離婚してしまうことも最近は多いので、親族はかわいそうとしか言いようがありません。。でもそういう「しきたり」だかしょうがないと思っているようです。

 

大盤振る舞いなのか、ケチなのか、よくわからない金銭感覚。これだけは、どれだけ長く住もうと慣れることはできなかっただろう…、と振り返って思います。今住んでいるセルビアも経済事情はカザフスタンと同じレベルくらい良くなく、公共機関などではスリも多いですし、お金がらみで苦労しているという話も現地の人からは聞くのですが、カザフスタンから来た私たちにとっては、まだ常識的なほうだと、ホッと心をなでおろしているところ。

以上、今回は「カザフスタンの常識は日本の非常識 – 金銭感覚編」でした。また色々思い出したら追記しようと思います。

belgrade cafe

セルビアの経済事情 平均収入250ユーロの厳しさと、意外に「優雅な」生活のカラクリは…

セルビアに住み始めて1年と9か月になりました。

最初は観光客+αくらいの位置づけで住んでいた自分たちも、生活に慣れ、だんだん言葉がわかってくるようになり、現地の知り合い・友人が増えてくるにつれ、最初は見えなかったこの国の難しい問題、暗い面が見えてきます。

私が現地の人たちを見ていて感じる一番深刻な問題は、失業率の高さと収入の低さ

 

セルビアの平均収入は250ユーロ程度

身近な人、友人や知り合い、ご近所さんの懐事情を聞くと、この国で仕事を見つけて普通の生活を営むための収入を得るのはそう簡単ではないと感じます。

平均収入が250ユーロ程度(日本円で3万円くらい)というのがその厳しさを物語っていると言えるでしょう。

 

しかも、週6日、一日8~10時間働いて、たったこれだけの給料なんていうことがざらにあります。

首都ベオグラードにある、名の通ったホテルのベッドメイクの仕事が時給なんと1.2ユーロ…(つまり150円くらい!!)。

プログラマーなどの比較的給料の良い仕事なら、月給700ユーロ~1000ユーロなので、この国の生活費を考えればまぁまぁと言ったところでしょうか。(この国で月1000ユーロ以上稼いでいる人は「高給取り」です)

 

じゃあ平均収入の250ユーロで首都ベオグラードで暮らしていけるのか、というと、ほぼ不可能です。
共働きで500ユーロでギリギリといったところ。

持ち家があればいいですが、賃貸で住んでいるような若い夫婦などはもう少し必要になります。

 

失業率は実質30%くらい

仕事を探すのも楽ではありません。経営者としてビジネスを営む立場も、高い税金の支払い、雇用者の福利厚生などの経費負担は楽ではなく、できるだけ経費・人件費を抑えるため、雇う人数を少なくして何とか回しています。

だから、雇用者の一人当たりの負担が大きくなり、週6日(酷いと週7)で働かされることになってしまうし、仕事に就けない人も増えてしまう。

最初は心のどこかで「ちゃんと働く気がないから見つからないんじゃないのか」と勘ぐっていた節があるのですが、働きたくても働く場所が見つからない子たちがいることに気づき始めました。

 

カザフスタンにいたころに、オンライン上で見つけた統計情報では失業率が20%と書いてありましたが、ここに来てからは「30~40%くらいじゃないか」という感じがしますし、実際そういう話をよく聞きます。

カザフスタンも経済事情は楽ではなく、失業率は同様に高いですが、そんな環境に慣れた夫も「この国の労働事情がこんなにひどいとは思ってもみなかった」と言うようになっています。

 

仕事があっても大変、仕事がなくても大変な国なんだなと。

しかし、意外に優雅な生活…「えっ?」

とはいえ、街中を歩いて、人々の様子を見ているだけなら、決してそんな苦しい生活をしているようには見えません。
それがこの国の不思議なところ。

belgrade cafe

ベオグラード中心にあるレストランやカフェ、バーには(夏場は特に)いつも人がたくさん入っているし、街中を歩く人たちはお洒落な人たちもかなり多い。

週末にショッピングセンターに行けば、ヨーロッパの他の国と同じように、ZARAやH&Mなどのファストファッションブランドで買い物する人があふれています。

車も時々懐かしの「ユーゴ」が走っていることもありますが、プジョーやルノー、BMV、Fiatなどの新しいモデルもよく見かけます。

アップル製品が好きな人も多いし、実際に若い子の中でもiPhoneユーザは結構多い。

 

「優雅な生活」というほどではないかもしれませんが、一見、日本や他のヨーロッパ諸国の普通の生活とあまり変わらないのでは…と思うような生活レベル。

 

なのに「この国の平均所得がたったの250ユーロ(3万円くらい)」と聞いたら、
「ん…????」ってならないでしょうか。

 

でもそれがこのセルビアの経済事情。

 

 

セルビアの生活事情を皮肉った笑い話があるのですが、まさにこの通りのことが起きている感じです。
まずはそのネタをご紹介。

 

セルビア人とアメリカ人の懐事情についての会話

アメリカ人があるセルビア人と家計について話しています。

セルビア人はアメリカ人に聞きました。「毎月の給料はどれくらいなんだい?」

3000ドルだよ」アメリカ人

セルビア人「で月々の支出は?」

「1500ドルくらいかな」アメリカ人

セルビア人「え、じゃあ残りのお金はどうしているんだい?」

「うちの国ではそういう質問はしちゃいけないんだよ。
で、君の給料はいくらなんだい?」
アメリカ人

セルビア人「200ユーロだよ」

「で、支出は?」アメリカ人

セルビア人「1000ユーロくらいかな」

「え…???じゃあどうやって暮らしてるの??(汗)」アメリカ人

セルビア人「うちの国ではそういう質問はしちゃいけないんだよ。」

「…」アメリカ人

 

200ユーロの稼ぎだけで、1000ユーロ分の生活をしているという、なんとも不思議だけど、あながち嘘ではないような笑い話。

「800ユーロ分」のお金はいったいどこから捻出されているか。。

 

実は、ここには一つのからくりがあります。

 

生活費800ユーロ上乗せできるそのカラクリとは

それは、ヨーロッパのより経済的に安定した国々(ノルウェー、ドイツ、スイスなど)やオーストラリア、アメリカなどに移住した親戚がお金の援助をしているというもの。

 

実際、2000年までの旧ユーゴスラビア内戦とその後の経済危機をきっかけに、ヨーロッパやオーストラリアには相当なセルビア人が移住しているようです。

どれくらい移住しているのか、気になって調べてみたところ、以下のような統計を見つけました。

 

ドイツ: 約22万1千人
オーストラリア: 約18万7千人
スイス: 約7万8千人
フランス: 約4万8千人
イタリア: 約4万4千人

その他、ノルウェー、スウェーデン、アメリカ合衆国などにも多数移住。

 

ざっと計算するだけでも約60万人のセルビア人が外国に住んでいるということになります。
セルビア本国に住んでいるのが800万人ですから、結構な割合ですよね。

さらに、上記はセルビアの国籍を持っている人たちですが、帰化た人達もいることを考えるとさらに多い可能性が高いです。

 

彼らは親族の期待を一手に担い(というのは大げさなようで本当っぽいですが)、セルビアに残されたかわいそうな親族たちに暮らしの助けを差し伸べている。ま、先ほどの笑い話にあるように月々800ユーロも仕送りしてくれる親族はそう多くはないでしょうが…。

アップル製品は、そういう親族や知り合いからのおさがりがセルビアに流れ込んでくるから、アップルユーザも多い。

もちろん、本人が実際にヨーロッパ各国に数か月、出稼ぎに行き、たっぷり稼いで帰ってくるということもあります。

 

この話は、結構いろんな人から耳にする話なので、実際そうなんだろうなと。

まぁ何だか納得。

 

おまけのカラクリその2

一見高くつきそうで、実は安くすませられる方法があるというのも「安い給料でいい生活」ができるカラクリではあります。

会話好きで外に座って時間を過ごすのが大好きなセルビア人は、カフェやレストランのテラス席で、実はそんなに注文せず、ビール一杯やコーヒー一杯だけで、何時間も延々とこのいい季節を楽しむことができます。(だからいつも人がいっぱいに見える)

あと、一皿のボリュームが惜しみなく多いことが多く、2人で一皿分を頼んで分けるというのも全然OK。それを恥ずかしく思う必要もないし、もしたくさん頼みすぎて余ってしまったらパックに入れて持ち帰りさせてくれる。ということもあって、レストランで食べるのもそんなに敷居が高い訳ではなかったりします。

洋服も街中にヨーロッパ各地から比較的良質な古着を仕入れてくる古着屋さんがたくさんあり、そういうところで上手に買い物をすれば全然みすぼらしく見えない。(私も掘り出し物探しに、よく古着屋巡りをします。笑)

 

夏のバカンスには、一人当たり100ユーロ未満でギリシャに10日間滞在できるツアーがあったりします。
ツアーといっても添乗員がつくとかではなく、行き帰りのバス代と宿泊費で100ユーロですが、ハッキリ言ってこれは激安もいいところです。

こうしてあまり裕福と言えない人たちも、夏にはたっぷりの休暇をギリシャの青く輝く海で楽しむことができているというわけです。

 

平均収入がたったの250ユーロでありながら、そうとはとても思えないようないい生活をしているセルビア人。

タイトルに書いた「優雅な生活」とは少し違うかもしれませんが、彼らの生活スタイルを見ていると「生活大変なはずなのに、何だかんだ良い生活をしているのでは」と心の中で思うことはあります。

何だか不思議ですが、その不思議な感じが成り立っているのがこのセルビアという国。

 

まとまりがないですが、以上がセルビアに2年弱住んで見えてきたこの国の生活事情でした。まだまだこれから見えてくる裏事情がありそうです。

 

怠惰を極めた国モンテネグロの10の掟が日本人の常識を超えすぎている件

モンテネグロっていう国を知っていますか?

旧ユーゴスラビア連邦の一部であり、2006年にセルビア・モンテネグロ共和国から独立した人口62万人(2013年)ほどの小さな国です。アドリア海沿いの風光明媚な景色が自慢で世界遺産もあり、お金持ちのロシア人がこぞって別荘を持つ観光地でもあります。

モンテネグロ、アドリア海沿いの街コトル

 

私はまだ観光するチャンスがなくて行っていないのですが、飛行機から少し見えたモンテネグロの海岸線の景色はハッと息をのむものがありました。そんな美しい国モンテネグロですが、彼らの国民性についてはある名高い特徴があります。

 

それが怠惰。

 

隣国のセルビア人(自分たちのことを怠け者だと自虐的に呼ぶことがある)から見ても、「モンテネグロ人=怠惰」というイメージはしっかりあるようです。

といっても、私が知っている数人のモンテネグロ人の中には「この人、本当に怠惰だなぁ」と思う人はいないのですし、そもそも「どれくらい怠惰なのか」なんていうのは中々図りづらいもの。人にだってよりますよね。

 

が・・・・去年のある日、夫がぷぷっと笑いをこらえつつ「これはスゴイ」と見せてきたのが

「モンテネグロの十戒」

 

 

十戒って…そんな大そうなものがモンテネグロにあるのかと思いますが、衝撃的なのはその内容。

「本当にモンテネグロ人は怠け者。というよりを怠惰を愛する人たちなのかもしれない。」という気がしてきます。

 

以下が情報源となるサイトにあったモンテネグロ語のオリジナルバージョンとロシア語訳。

モンテネグロには前述のとおり美しい海沿いの土地に別荘を買うお金持ちのロシア人が結構いるようで、ロシア語でのモンテネグロ情報(観光情報から生活事情、モンテネグロ人との揉め事まで)は豊富なようです。ロシア語を勉強している方はぜひ引用元サイトもご覧ください。

 


1. Человек рождается утомлённым, и живет, чтобы отдыхать
2. Люби кровать свою, как самого себя
3. Днём отдыхай, чтобы ночью ты мог спать
4. Не работай — работа убивает
5. Если увидишь отдыхающего — помоги ему
6. Работай меньше, чем можешь, а если вообще что-то можешь, пусть другой этим займётся
7. В тени — спасение. Отдыхая в её объятиях, ещё никто не умер
8. Труд ведет к болезням — не умри молодым
9. Если у тебя внезапно появится желание работать, сядь и успокойся, оно пройдёт само
10. Если увидишь выпивающих и закусывающих — присоединяйся. А если увидишь работающих — немедленно уходи: их нельзя беспокоить
引用元: http://my-montenegro.ru/10-zapovedey/

 

 

そして以下が和訳。

 

1.人間は疲れて生まれてくる。そして休むために生きているのだ。

2.自分自身のように自分の布団を愛せ

3.夜よく眠れるよう日中は休息すべし

4.働くな。仕事はあなたを死に追いやるのだ

5.休息している人を見たなら、助けを差し伸べなさい

6.できるだけ少なく働きなさい。もしできるなら他の人にやらせなさい

7.木陰は救いである。そこで休むものは未だかつて死んだことがない

8.労働はあなたを病いへと導く。若いうちに死んではいけない

9.もし突然に働きたいという願いが沸き起こったなら、まず座り、冷静になれ。そのうちその願いは消えるだろう

10.飲み、食べている人たちを見つけたなら、彼らに加わりなさい。働いている人を見たなら、すぐさま遠ざかりなさい。彼らを邪魔してはいけないのだ

 

 

いかがでしたか?

私は何度読んでも「いやいや…こんな生き方でいいの??」っていう思いと、驚きと笑いが複雑にこみ上げてきます(笑)。

 

もちろん、これはジョークで作られたものではあるのですが、彼らのメンタリティを反映したものであることは言うまでもありません。しかもモンテネグロ人はこの十戒を自分たちの笑いネタとして観光客に披露することもよくあるそうな。

 

セルビア人も「働きすぎは奴隷みたいでよくない」というのがメンタリティに染みついている、という話は聞いたことがあるので、どうもこのバルカン半島の人たちには 「ガツガツ働かずに暮らしている=豊か」 みたいな構図があるのかもしれません。

 

さらなる情報として、毎年モンテネグロでは「怠け者コンテスト」みたいなのが開催されるそうです。

文字通り参加者のうち「だれが一番怠惰か」を競うもので、ただ野外のマットレスに横になり、どれだけ長く何もせずに横になったままでいられるかを競うモノらしい。

2016年10月開催のコンテストについてのロシア語の情報はこちら(コンテストの様子の写真あり)
→ В Черногории пройдет чемпионат по лени

※夫から仕入れた情報によると2016年度は、23時間横になり続けた人が優勝して200ユーロの賞金をもらったとのこと…。スゴイね。

 

ここまでくるともう何も言えません。

 

勤勉が高く評価される日本の真逆のような国が存在するということを知っただけでも人生の収穫ということで。

今年あたりは行ってみたい。未踏の怠惰の国、モンテネグロ。

セルビア人は本当に「絶対に急がない」「何事もゆっくり」な国民なのか

セルビア人は外国人から見るとどんな人たちなのか。

私個人としては、まだ滞在期間が短いこともあり、はっきりと「これ!」と言えることはないですが、ここに3年以上住んでいる人たちから聞く「一般的なセルビア人」の姿にはある共通点があります。

 

セルビア人は絶対に急がない。

良く言えば、おおらか。

ちょっと悪く言うと、のんびり屋。

ひどく言えば、怠け者。…

 

「勤勉な」という代名詞で表される日本人とは「正反対」と言ってもいいほどのものですが、今日はそんなセルビア人の姿について、ここに住んでいる人たちとの会話から聞いたことをまとめてみました。

自由な時間を大切にする人たち

セルビア人は、自分たちの自由な時間を非常に大切にする人たちのようです。
そして他の人の自由時間も大切にする。

期限があっても、その日に終わらなければ次の日に回す。
週末終わらなければ、週明けから再開する。

 

仕事の期限は先延ばしにしても、自分の休み時間は確保する。

というのが彼らに根付いた考え方。(ヨーロッパはどこもそうかもしれませんけどね)

 

これはどういうところから分かる、というと。。

 

「パソコンの修理に来てほしい」と修理屋さんに電話したのに「明日行きます」と一週間言われ続ける。(ひどい場合は結局、修理に来てくれない)

 

いつも予約でいっぱいの人気の医者に対して「そんなにたくさん予約を受け入れないほうがいい。あなた自身の価値が下がる」とアドバイスする

 

平日でも昼間からカフェに座ってコーヒー一杯で何時間も雑談する男性がよくいる(あれ、仕事は?)

 

「日本人は勤勉だ。だからあんなに経済的に成長し、素晴らしいテクノロジーを生み出している。でも僕らセルビア人は怠け者だからね。日本人のように勤勉には働けないよ」と軽くジョークを飛ばせる(競争心とは無縁)

 

先日出会った、モスクワから家族で移住して3年になるロシア人の女性。

彼女は気候も食も良いセルビアの暮らしが気に入っているものの、
「この国の人は、本当に全く急がないのよ!慣れるまでもぅ本当にイライラした!!」
と不満をあらわにしていました。

モスクワと言えば、ロシアの首都、日本の東京と同じく通勤時の地下鉄の込み具合はすさまじく、人々が忙しく行き交う大都市です。サービスを提供するにも、当然ながらスピードが求められる。

それと比べたら…ここのサービスは「のんびり」なんでしょうね。

 

でも、自分の休みだけでなく他の人の休みも大切にするんだから、ある意味良いことなのでは?と思うのですが。。

 

ただ、一つ衝撃的だったのは、ある日本人の方から聞いた話。

あるお医者さんが手術中に「定時になったので」その患者さんを放置してそのまま帰ってしまったとか。
その患者さんは看護婦さんたちが何とか処置をして生き延びることができた、という。

「だから(=こういうことが起こるから)ここは看護婦さんたちが強い」とのこと。

 

「本当だろうか」と耳を疑いたくなる話ですが、多分そういうことがあったのでしょう。。
EU加盟を目指している今は、そのあたりも改善されてきていると願いたい(じゃなきゃ恐ろしくて病院いけない…)

 

カザフスタンから来た私たちとしては、

  • 愛層の良い人間味のあるサービス
  • 今のところひどく待たされたことはない
  • お店も朝早くから夜遅くまで開いている

というような感じで、さほど悪いイメージも、怠惰なイメージもないのですが・・・

 

カザフスタンも首都はきっと違うんでしょうが、私が住んでいた中堅都市レベルでは、

  • 愛層の良い店員など滅多にいない
  • 勤務時間なのに平気で長時間退席するのは当たり前
  • 気まぐれでお店が閉まるのも当たり前

という感じです。

(つまり前に住んでいた場所のサービスがあり得ないレベルだったということですね。。)

 

 

なぜセルビア人はのんびり屋と言われるのか

もちろん、皆が皆、昼間からカフェで談笑し、のんびり仕事をしているわけではないと思います。私の知っている人の中でも、日本人のサラリーマンと同じくらい忙しく働いている人たちもいますので…。でもそういう人の割合は日本と比べたらかなり低いのは明らかです。

 

「セルビアは歴史的に見ると、長年オスマントルコの支配下にあり、抑圧された生活を強いられていた。だから、「たくさん働く」=「奴隷」というようなイメージがどうしても抜けきらないのではないか。」

という風に言っていた方がいました。

 

なるほど…そういうイメージが染みついていると、「勤勉=善、怠惰=悪」が染みついている日本人のように働くなんてあり得ないって感じになりますね。

 

さらにセルビアと言えば、旧ユーゴスラビア。旧ユーゴと言えば共産主義。

共産主義時代には働かないでただ仕事場に座っていれば給料がもらえるようなシステムだった。そういう環境に慣れきってしまったから「一生懸命働く」ことができない。

(これはセルビアだけではなく、旧共産主義国ならどの国でも見られる問題。今そこから脱却するために色々頑張っているようですが…)

 

共産主義から脱し大量のリストラを経た現在のセルビアはどうかというと、経済危機。失業率は高く、20%とも30%(あるいはそれ以上)ともいわれています。そういう状況だから、良い仕事を持って仕事にやりがいを持つのも難しいのかもしれません。

失業率が高いのはセルビア人のゆとりのある気質のせいというわけでもないと思います。ヨーロッパとロシアの強国の間で揺れ動く小さな国ですし、90年代に戦争があったことも考えると、この国の人たちは強く生きていると感じます。

 

もしかしたら、戦争やその後のハイパーインフレといった厳しい時代を乗り越えて、今少しホッと一息ついているところなのかもしれません。

 

 

なんだかまとまりがなくなってしまったが、私はこのギスギスしていない、大らかな国民性が結構居心地よく、これくらいゆとりをもって生きていけるのがいいなぁ~と思うこの頃です。

カザフスタンの新緑の街

カザフスタンの常識は日本の非常識 ―「街中を巡る水道管」編

こんにちは!前回の雪解けの季節も終わり、ようやく暖かい季節になったカザフスタン中部ですが、今年の5月は東京の冬並みに寒い日が2週間以上続き、

「今年は夏がない!夏が来ない~!!ヾ(`ω´)ノ」

と、みなさん、ぶーぶー文句をいって毎日を過ごしていました。

(正確にはまだこの季節は「春」なはずなんですけど・・・寒さに耐えきった分、暑さが恋しくてしょうがないんですね。)

とはいえ、夏はちゃんとやってきた。

5月末には気温も安定し昼間は25度くらいまで上がっています。すっかり夏の空ですね。

カザフスタンの新緑の街

この土地の5~6月は、暑くもなく寒くもなく、日本の梅雨のようなジメジメもなく、カラッとしていて、大きな空に美味しそうな雲がもくもくと浮かんでいる、良い季節。外に出ても雪が降ってるわけでもないし、凍るような風が吹いているわけでもないし、何と言っても街中は新緑。ちょっとそこまで買い物に出るのだって散歩がてら気分がいいものです。

 

今日はそんな晴れて気持ちの良い季節に、街中で撮ってきた「水道管」を写真でご紹介しようと思います。

カザフスタンの街中で必ず見かける水道管

「水道管??」

「なんで、水道管が街中で見れるんだ?」

と思ったあなたは鋭い!

 

日本じゃ「水道管」なんて普通、写真に収まらないですよね。

ところが、ここでは水道管と一緒に写真を撮るなんて超簡単。だって、道路と一緒に水道管が走ってるんですから。

 

といっても、こういうカッコいいもんじゃないです↓↓

イスタンブールにある古代ローマの水道橋

これはトルコのイスタンブールにある古代ローマの水道橋。美しいですねー。

 

が、カザフスタン在住の私が毎日のように見ているのはこんなんじゃありません。

水道橋じゃなくて、水道ですから。

 

 

コレです↓

カザフスタンの水道管

まさに道路に沿って走ってますよね。が。

 

私も初めて見た時は「な、なんで、街中を水道管が走ってるんだ??」と、なかなかのカルチャーショックを受けました。

ちなみに、誤解を招かないために断っておくと、実はこれは集中暖房用の温水が通る水道管で、普通に使用する水道水(温水じゃない水)の水道管は地下に設置されています。

 

では、その水道管が街中を行き巡る様子をさらにお見せしましょう。

 

太い水道管が見えます。地中に埋まっているところもありますね。入って抜けて・・・みたいな感じ。

カザフスタンの街中の水道管2

 

水道管は時に人が通るのを妨げるので渡れるように階段がついているところも。

カザフスタンの水道管の上を渡る人

 

拡大するとこんな感じ。渡ってますね^^

カザフスタンの水道管の上を渡る人(拡大)

 

こういう細い水道管もあります。太い水道管から色んな方面に分かれて細い管になっていっているわけですね。

カザフスタンの水道管4

 

これは数年前、初めてカザフスタンに来たときに物珍しくて撮った写真。結構、地上から離れたところに太い管が通っている場合もアリ。

カザフスタンの水道管

 

水道管と青空と雲。笑

カザフスタンの水道管5

 

実は水道管が丸出しなわけじゃなくて、水道管の周りになんか布みたいなのがぐるぐる巻かれて、その上を鉄板みたいなのでぐるっと巻いているんですね。冬場に温度ができるだけ下がらないために巻いているんだろうと思います。こんな風にはがれちゃってたりするところもよく見かけますが…。

カザフスタンの水道管のマテリアル

 

 

なぜ水道管を地中に設置しないのか

実はこれには、この土地の「気候」が大きく影響しているんです。こちらの記事にも書いている通り、この土地の冬は厳しい。10~11月ごろには雪が降り始め、12~3月くらいまでは基本、雪が解けることはありません。気温も例外的に0度以上になることはあっても、基本ずっとマイナスのまま。

マイナス15度~35度くらいまでの気温が続くということは、地面もガッチガチに凍るわけです。もし、そんな時に水道管に何か問題が起きたら…。道路を掘ることはほぼ不可能。雪解けの季節まで何もできなくなってしまうんですね。

真冬に何か起きても、地上にあれば、何かしらの対応はできますので。

 

 

・・・というところまでが、いかにも「へ~」って思えそうな真っ当な理由。ですよね?笑

 

 

しかし実は、カザフスタン全域でこういうことが起こっているわけではないんです。

例えば夫の話によると、同じく厳しい冬場を迎えるカザフスタン東部出身の友達は、

「うちの街では温水パイプはすべて地下に設置されていた。こんな風に見えるところにパイプがみえるのは目障りだ」

と言っていたそうです。

 

じゃあなんで地上に設置したのか。この街出身の主人も「なんでだろうね・・・」と言う始末。

 

したがって、私が考える理由は

 

ただ単に地面を掘るのが面倒くさかった

 

じゃないかなと。

 

この土地の人なら十分あり得そうな話^^;

実際、最近整備が施されているエリアでは、温水パイプは地下に設置されてスッキリきれいになっていますので。

 

 

というわけで、今回はカザフスタン(中部)の街中で必ず見れる「水道管」についてお伝えしました。

夏の訪れを喜ぶ街の子供たちの様子をお届けして今日は終わりにします。ではまた!

噴水で遊ぶ子供たち

 

 

喧嘩

なぜロシア人はこんなにも離婚するのか。離婚率80%の背後にある暗すぎる事実

喧嘩ロシア語圏の一つであるカザフスタン共和国に住んで早4年目。離婚・別居の話をあちこちで聞きますが、その頻度には驚きを隠せません。

 

統計によれば、ロシア連邦では

「100組のカップルのうち、80組が離婚に至る」

という衝撃的な数値を記録しています。つまり離婚率80%!!!

これは2010年の統計ですが、専門家は「その後、数年間も同様の高離婚率が続くだろう」との予想をしているので、現在も大きくは変わっていないと思います。以下は情報源のウェブサイトからの抜粋

По информации Росстата, в 2010 году в РФ наблюдался пик распада семей – на 100 регистрируемых браков пришлось 80 разводов. И, по мнению экспертов, это соотношение сохранится в ближайшие годы, если российские семьи по-прежнему останутся социально незащищенными.

引用元: http://womenlaw.ru/prava/statistikarazvodov.html

 

私の住むカザフスタン共和国ではどうかというと、2013年の統計で国全体の平均離婚率が34%でした。

「あれ?そんなもん??」と逆に驚いてしまいましたが、実は地域差が激しかったのが理由。

 

カザフ民族が多く、家族間のつながりの強い南部では、離婚率は30%を切るところもあったんです。逆に、中部~北部のロシアに近い地域では、離婚率は55~60%以上にまで上昇します。この地域には、ロシア人が多く住んでおり、またこの地域のカザフ人はロシアナイズドされているため、離婚率が高くなってしまっているということですね。(ちなみに私は中部地方に住んでいます。)

地域別2013年離婚率(一部のみ抜粋)

  • パブロダールスカヤ地方(北部):61.6%
  • コスタナイスカヤ地方(北部):58.1%
  • カラガンデインスカヤ地方(中部):57.5%
  • クズロルディンスカヤ地方(南部):26.1%

情報源: http://www.nur.kz/263088.html

ロシア人について語るうえで、この「離婚率の高さ」は避けて通れないテーマ。この記事では、私が観察したことや、ニュース、また現地の人の情報をもとに、高い離婚率の原因を解剖してみたいと思います。

※個人的な主観や地域性による情報の偏りが多少あるかもしれませんのでご了承のうえお読みください。

「ソ連時代は良かった」

これ、現地のおじいちゃん、おばあちゃん世代がよく口にする言葉なんです。

 

日本人の感覚からするとかなり奇妙に感じませんか?

私はカザフスタンに住んでしばらく経つまで、「ソ連といえば、食べ物も物もなくて、寒くて、生きていくのが過酷な、灰色がかった白黒のイメージ」しかありませんでした。

 

実はそういうのはソ連崩壊直前くらいの話で、ソ連という体制がちゃんと機能していたころは、みんな平等に働いて食べ物もおいしくて、物もみな質が高く、好きなところに旅行できた、という、かなり住みやすい環境だったようです。

現地の人の話を聞いていると、「ご近所さんや家族・親族も仲良く互いに助け合う関係だった。鍵なんてかける人は誰もいなかった」と皆口をそろえて言います。

 

こういう状況だったので、当然離婚も少なかった。もちろん、アルコール中毒の人や働かない人、浮気をする男性など、いなかったわけではないですが、そういう人たちは発覚次第、通りに「○○(誰)がxx(こんな悪事)をした」というような内容の張り紙が張られ、見せしめになったという。

有名なソビエト映画БРИЛЛИАНТОВАЯ РУКА (ダイヤモンド・アーム)の一シーンにも、こういう張り紙が貼られているところがでてきます。酔っぱらって大騒ぎしたことが不評になっている模様。

写真元:http://www.kino-teatr.ru/kino/acter/m/sov/3816/foto/m649/151066/

 

ある友達があるときこんなことを言っていました。

「ソ連時代は今みたいに仕事がなくて困ったり、生活が困難になることはなかった。

ただ、みんな恐怖のもとで生きていた

 

彼女の言葉を聞いたとき、私は「あまり生きた心地がしなかったんじゃ・・・」と思ったのですが、夫の話を聞いたり、ソビエト時代の映画を見てからは、そんなに「恐怖」っていうほどのことではなかったのかなとも思いました。

ある意味、「何かしたら罰は逃れられない」という気持ちが人々の中にちゃんとあって、それが悪いことをするのを留める役割をしてくれていた。ということでしょうか。

 

これが、ソ連崩壊と同時にガラっと崩れたわけです。

 

ソ連崩壊と経済不安・失業が離婚の増加を招いた

ソ連が崩壊した直後の生活は、聞いただけで想像を絶するものでした。政治・経済のシステムがゼロスタートっていうのは本当に大変なことなんだ…と。

 

「外気温マイナス20度の冬に家の中に暖房がなくてありったけの服を着込んで寝ていた」

「本当に食べるものがなかった。その辺に生えている草とかを調理して忍んだ」

などなど。戦争の後のような感じですね。。

 

特に問題になったのが失業

ソ連時代はみんなに仕事が割り当てられていて、仕事を探さないといけないなんてことはなかった。

 

それが、

仕事を探しても仕事がない。

仕事がないということは、家族を養えない。

多くの男性にとって大きな精神的ダメージ

お酒の力を借りないとダメになってしまう男性がでてくる

&ロシアのお酒は強い(ウォッカはアルコール度数40以上)

アルコール中毒になる

酔っぱらって自分を制御できなくなり家庭内暴力・浮気・不倫が始まる

酔っぱらった浮気夫に、妻がものすごい剣幕で怒りをぶちまけ、罵声、非難の応報になる。

(ロシア人は基本、気に入らないことがあったら自分の気持ちも考えも直球でバシー!!と言う人が多い。夜中にこういうのがご近所さんで起こると、壁や床を通して罵声が聞こえてくる。かなり激しいです。苦笑)

上記の状況が何度となく繰り返される

別居、離婚

というのが、かなり典型的なケースのようです。実際私も、こういう話は幾度となく聞かされました。

 

子は親を見て育つ

とても残念なことですが、親がアル中、家庭内暴力が当たり前の家庭にいると、子供は相当な精神的なダメージを受けてしまいます。ダメージというか、それがある意味「精神的欠損」のような状態に至るというのか。

私は心理学者じゃないので学術的なことは何も言えませんが、

  • 親がアル中⇒ 子供も大人になるとアル中に
  • 親が家庭内暴力をふるう⇒ 子供も大人になると自分の家族に暴力をふるう

という風に、負の遺産が引き継がれていってしまうことが多い。

親のそういう状態を見て、自分は絶対そうなりたくないと固く決意し、幸せな家庭を築いている人たちも、もちろんいますが、どちらかというと、悪い親の習慣が子に引き継がれていくケースの方が多いように感じます。

 

ソ連崩壊からある程度時間がたった今でも離婚率が低くなっていかないのは、引き続き存在する失業の問題とともに、親から受け継いだ悪習慣が重なっていることが原因なのではないかと思います。そしてもう一つ。

 

西側諸国の「自由」が与える影響

さらに追い風をかけるのが、西側諸国の「自由な」モラル感。これもソ連時代にはかなり厳しく統制されていたものです。

ソ連が崩壊し、

  • 結婚するも離婚するのも自分の自由
  • シングルマザーも同棲も問題ない
  • 価値観が違う人と一緒に居続ける必要はない

というようなヨーロッパ諸国の道徳観が入り込んできたことで、人々の価値観も変わった。ソ連時代には眉をひそめるような話題だった離婚、不倫、同棲が何でもアリになった。これも、今の離婚を後押しする大きな要因の一つだと思います。

 

他にも色々理由はあると思いますが、だんだん書いていてションボリしてきたので、この辺でやめておきます。

 

よくある普通の日本の家庭で育った私には、この土地の家族の崩壊度には胸が痛んでやみません。もちろん、現地の人たちも心を痛めている人たちは多くて、それが身内のなかで起きている場合はなおのことです。こういう状況で一番ダメージを受けるのは子供たちで、それもまた本当に可哀想としか言いようがありません。

 

ちなみに・・・

ロシア人は一度離婚したらそのまま一生を過ごすのか

というとロシア人は、めげません(笑)

大抵の場合は、その後、2回、3回と結婚・離婚を繰り返していきます。子供も、1番目の夫の子供、2番目の夫の子供がいて、子供が育ちあがってまた別の人と結婚、ということも多い。2度目、3度目に離婚する理由も大体は前述のとおりですね・・・。

あと、最近は、離婚して、あとは好きになった相手と同棲して生活する人も多いです。こういう同棲の場合は分かれても「離婚」には数えられていないので、法律上結婚していないカップルの「離婚」まで数えたらまた本当にすごいことになりそうです。。。

あまりまとまりが無くなってしまいましたが、今回はこの辺で。

 

次は明るい話を書きたいと思います。

マッチ棒を使っていったいトイレで何をやっているのか?

ロシア人家庭のトイレでよく見かけるマッチ箱の意外すぎる正体

こんにちは!「今年の冬は厳冬になる」などと秋ごろに散々脅されてびくびくしていたものの、気付いたらもう1月末。いつもなら一番寒さが厳しくなる12月~1月は、この一週間マイナス30度まで下がる日が続いたくらいで、あとは驚くほど暖かい(マイナス5~15度くらい)冬でした。天気予報では2月もそんな感じで暖かいようなのでほっと一息です^^。

 

「ホッと一息」といえば、あの場所・・・

 

トイレ

 

 

ということで今日のテーマは、ロシア人家庭のトイレにまつわる話です^^

ロシアやカザフスタンのトイレはどんな形式か?というと、駅などの公衆トイレに行くと和式っぽい感じの(しゃがむタイプ)を結構よく見かけます。初めてロシアに行って和式っぽいトイレを見た時は「ロシアってヨーロッパとアジアの中間だな~」と思いましたが、ここで重要なのは形式よりも、清潔さ。

ショッピングセンターなどのトイレは清潔に保たれていることが多いですが、鉄道駅やバスターミナル、また長距離列車の中のトイレは、清潔さに欠ける(ダイレクトにいえば「汚い」)ことがほとんど。日本も私が小さかったころは公共トイレは「汚い」というイメージがすごい強かったですが、最近はお洒落できれいなところが多いですよね。

ここの公共トイレは日本の30年前の状態がそのまま続いている(orそれよりひどい)っていう感じに考えてもらうといいと思います。ロシア語圏を旅しようと思っている方は、最低1回は“スゴイ”トイレに出会うと覚悟しておいたほうがいいと思いますよ(笑)

 

とはいえ、一般家庭のトイレは普通。一軒家のお宅にお邪魔すると、トイレが家の外(庭の端っこの小屋)だったりすることもありますが、基本的にはいわゆる洋式タイプがほとんどです。

ただ、トイレットペーパーの質が悪く、水に流しても溶けないタイプのものが多いので、使用済みのペーパーはゴミ箱に捨てないといけないことが多いです。日本で売っているような、柔らかい質感のトイレットペーパーならいいんですが、そういうのは値段が高い(4ロールで120円はする!)ので、もっとゴワゴワした流せないタイプを使っていることのほうが多いです。このあたりも旅行される方はご注意を!

 

さて、そんなトイレの中に、一つだけ、ずーっと気になっていた存在があったのです。

 

それがこの記事のタイトルにもあるアイツ。

 

マッチ棒

 

そう、マッチが置いてあるんです。

 

時々、トイレに入ると、

便器の中に使用済みのマッチ棒が

ポツンと寂しげに浮いていることが。。。

 

ロシア人の友達のところに泊まったりすると見かけてたんですが、なんとなく聞きづらくて、かれこれ3年間、誰にも聞くことができず、ずーっと疑問に思っていました。

 

マッチ棒を使っていったいトイレで何をやっているのか?

 

(ちなみに「トイレでたばこを吸う」って思ったアナタ!

そんなのは意外でもなんでもないのでNGですよ!もう少し頭をひねってくださいな)

 

 

トイレに行って、

用を足して、

流して、

マッチをシュッとやって?

何を燃やしてるんだろ~~~~~???

 

 

 

先日、思い切ってこの3年間の思いを夫にぶつけてみました(汗汗)

 

 

答えは

 

 

ナント!!

 

 

 

 

嫌なにおいを消している

 

のだそうです!

 

 

 

 

「えええ?そんなんで臭い消えるの??」

と思った私は、早速試してみましたよ。

 

 

 

 

その結果は・・・

 

 

爽やかなブーケの香り

 

なんていうわけには、もちろんいきませんでしたが笑

 

いやいや、意外と消えるものですね!!

 

夫によると、まだ消臭剤や消臭スプレーがなかったころにロシア人がやっていたトイレの消臭方法なんだそうで、特におばあちゃん、お母さん世代は未だにこの方法のほうが消臭スプレーより気に入っている人が多いようです。

 

 

というわけで、

ロシア人家庭のトイレでよく見かけるマッチ箱の

意外すぎる正体 = 消臭剤

でした。

 

言われてみれば、「なーんだ」っていう感じですが、本当にいわれるまでは分からなくて、トイレでマッチ箱に出会うたびにモヤモヤしていたのですが、今回夫に聞いてスッキリ!

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

これでトイレにマッチ箱があっても「ホッと」できそうです^^