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セルビア観光ならぜひ覚えておきたい買い物で使える会話表現

今回はセルビア語で買い物をするときに使える会話表現をまとめてみました。ベオグラードの観光名所周辺は、お店やレストラン、カフェでも大抵、英語を話せるスタッフがいますが、市場やパン屋、中心地から離れたお店、地方都市となると英語が通じないなんてこともあります。ジェスチャーでも十分なんとかなりますが、やはり基本的な表現を覚えておくと、ショッピングの幅が広がりそう。

観光やお仕事でセルビアの首都ベオグラードやその他の都市に滞在される方は、数フレーズだけでもきっと使える場面があると思います!

 

買い物で使える質問

これは幾らですか?

Koliko košta ovo? (指をさして)「コリコ コシタ オヴォ?」

値段を聞くときの表現です。コリコ コシタは英語のHow much、オヴォはthisの意味。

 

…はありますか?

Da li ima (モノの名前)?「ダーリ イマ (モノの名前)?」

物の名前がセルビア語でなんというか分からないとちょっと使えないですが、Google Translateを使って調べたり、あるいはスマホで見つけたいものの写真を見せて Da li ima ovo? 「ダーリ イマ オヴォ?」と聞くのもアリです。

 

これを●●グラムください/●個ください

以下の言い方は少し自然さに欠けるところがあるのですが、スーパー等で総菜や食材を頼むときに、欲しいものを指さして言えば十分通じます。例えばチーズやハム、肉を頼むときなどに役立ちます。

Izvolte「イズヴォリテ」((ご注文を)どうぞ)と言われたら自分の注文を言います。

(指をさして)

Dajte mi ovo,  100 gram 「ダーィテミ オヴォ、スト グラム」

Dajte mi ovo,  200 grama 「ダーィテミ オヴォ、ドヴェースタ グラマ」

Dajte mi ovo,  1 kilogram 「ダーィテミ オヴォ、イェダン キログラム」

Dajte mi は 英語のGive meと同じ意味、ovoはthisの意味。

 

「これを●個ください」という場合は以下のように言えます。

(指をさして)

Dajte mi ovo, jedan komad 「ダーィテミ オヴォ、イェダン コマード」

Dajte mi ovo, dva komada 「ダーィテミ オヴォ、ドヴァー コマーダ」

Dajte mi ovo, tri komada 「ダーィテミ オヴォ、トリー コマーダ」

 

もう少し安いのはありますか

Da li ima jevtinje? 「ダーリ イマ イェフティーニェ?」

 

もっと大きいサイズはありますか

Da li ima veći broj?「ダーリ イマ  ヴェッチ ブロィ?」

 

もう少し小さいのはありますか

Da li ima manje?「ダーリ イマ  マーニェ?」

 

試着してもいいですか

洋服屋さんや靴屋さんなどで試着したいとき、あるいは市場で売っている果物などを試食したい時にも使えます。

Može da probam?「モージェ ダ プローバㇺ?」

 

買い物で使える答え方

ありがとう、考えます

Hvala, pomisliću 「フヴァラ、ポミースリチュ」

買い物で試着したものの、迷っていてすぐには買いたくないときにつかえます。買わないときは以下のようにハッキリと辞めておきますと言ってOK.

Neću, hvala. 「ネッチュー、フヴァラ」

Nećuは英語のI will notの意味。

 

必要ありません、ありがとう。

Ne treba, hvala「ネートレバ、フヴァラ」

買い物をしているとTreba neka pomoć? 「トレバ ネカ ポーモチ?」(何かお手伝いしましょうか?)と店員さんに聞かれることがあります。何か聞きたいことがあるときはもちろん質問していいのですが、別に見ているだけだったり、自分で探したいときも多いですよね。そういう時に使える表現です。

他にも、「見ているだけです、ありがとう」という場合は以下のように言えます。

Samo gledam, hvala. 「サモ グレダム、フヴァラ」

samo gledamは英語でjust lookingの意味。

 

セルビアでの買い物について

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写真はイメージです

セルビアに住んで約2年、買い物はあまりセルビア語が使えなくても問題ないスーパーは気軽でいいですが、旬の野菜や果物が安くたくさん出回る春~秋はやはり市場で色々買いたくなります。

 

市場での買い物でのこれまでの思い出というと、アジアのベトナムやタイ、中央アジアのウズベキスタンの市場を思い出しますが、観光客に対しては現地人に対して以上にもの凄くしつこい客引きがあったり、値段をふっかけられる、お茶などは美味しいのを味見させておいて裏で全然質の違う、まずいものをパッキングし、売りつけるなど、買い物にはいつも心配が付きものでした。

数年住んだカザフスタンでは、市場に行くと決まってこちらが言う分量よりも多く売ろうとしたり、フルーツや野菜は自分たちで実を選べないので、買って来たら悪くなっている実ばかりで捨てる羽目になることもあり、300グラムなどの少ない量では肉を売らないといった態度が私は不満でした。

 

セルビアはどうかというと、初めてあまり言葉もわからないときに市場に行ったときも、ここの人たちは不必要にしつこい客引きをすることもなく、値段をふっかけることもなく、必要な分量だけ、書いてある値段で売ってくれます。「Može kesu?」(袋もらえますか?)と言えば、ビニール袋を渡してくれてフルーツや野菜は自分で実を選べるのも普通にできます。ブドウやチェリーなどは味見もOK.

時々、夕方の終了間近の時間に行くと、1キロのリンゴを買いたいという場合に、「割引するから2キロ買ってくれないか」と言われることはありますが、かなりお得に売ってくれますし、いらなければいらないと言っても問題なしです。値段を言われて分からなくても、電卓で値段を見せてくれたり、ジェスチャーを使ったり、紙に書いてくれたりなどしてくれる親切な人が多いと思います。

 

ベオグラードの市場では、5月くらいから、日本では信じられないような安い値段でイチゴ、チェリーなどが出回り始めます。イチゴを1キロ100円くらい、チェリーも1キロ120円くらいで買いました。

ただし、イチゴなどは日本のように質の良いものだけが綺麗にパック内に並んでいるのではなく、ガサーっと木の箱から大量に売り台にだしてスコップでビニール袋に測りいれるような感じ。買って帰ったらすぐに水でよく洗って選別するひと手間が必要ですが、それでもこのお手頃感はやみつきです(笑)。

夏の時期ならぜひラズベリーやブラックベリー、ブルーベリーなども楽しめます。他のフルーツに比べると少々割高ですが、市場なら日本よりずっと安く買えます。

ラズベリー(セルビア語ならマリーナ)、ブラックベリー(セルビア語ならクーピナ)は1キロ250円くらい、ブルーベリー(セルビア語でボローヴニカ)はもう少し高めになります。夏はプルーン、プラム、アンズ、桃、メロン、いちじくなどもおいしいです。夏後半になるとブドウがたくさん出回るようになります。

 

ぜひベオグラードに何日か滞在する予定の方は、一度市場に足を運んで安くて美味しい地元のフルーツを楽しんで下さい!

ベオグラードの中心部にある市場(ピヤッツァ)はZeleni Venac(ゼレニ・ヴェナッツ)がお勧め。ベオグラードの観光名所であるカレメグダンやクネズ・ミハイロヴァ通りからも徒歩でいけて、価格も安いです。市内バスが多く発着するターミナルの向かいで緑色っぽい屋根がついているのが特徴です。ちなみにゼレニはセルビア語で緑色という意味です。

 

exchange rage kazakh tenge to dollar

カザフスタン通貨テンゲが一日で対ドル23%急落!住民の怒りと失望と不安

こんにちは!久しぶりの投稿になります。この8月からは新たな仕事が始まったり、また9月に控えている移住の準備もあって色々バタバタしているところで、個人的には新たな生活に向けてフレッシュな気分で日々を過ごしていたのですが、今日、血の凍るようなニュースが飛び込んできました。

それが、タイトルにもある、カザフスタンの通貨の為替レート急落のニュース。

 

朝起きた時に日本語のニュースでカザフスタンの話が出ていたので、「へー珍しいね」と思ってちらっと読んでいたのですが、引用するとこんな感じのニュースでした。

カザフスタンは20日、同国通貨テンゲの為替レートのバンド廃止を発表した。同国は1年半前に実施した通貨切り下げ以来テンゲが最も大きく下げるのを容認していた。

同国のマシモフ首相は首都アスタナでの政府の会合で、同日から変動為替制度に移行することを明らかにした。

引用元の記事はこちら

 

うぅん・・・と、「テンゲが最も大きく下げるのを容認していた」って何だろう?

為替レートが固定制ではなく1USドルあたり180~220テンゲの間で緩やかに変動する(許容変動幅制)という風に変更になったばかりだったので、その話か?と思ったものの、ニュースは本日付け。よくわからない。

眠気眼だったのもあり、特に気にすることもなく日常の用を済ませて午前中を過ごしました。

そしてこのニュースの本当の意味を知ったのは、昼頃になってからです。

主人が部屋に入ってくるなり「また一つカザフスタンについての良くないニュースがある」と言って切り出したのが、この話。

なんと、為替が今日いきなり1ドル255テンゲになったと。

 

ちょうど昨夜、「緩やかに為替レートが変動するといいながら、ちょっと前までは1ドル185テンゲ弱だったのに、もう1ドル190テンゲ近くになっている。どこが緩やかなんだ!?」と主人と話していた矢先のニュースでしたので、これはもう大大大衝撃でした。

 

日本円も数年前の1ドル80円前後の円高時代と比べれば、今は40円も円安になっているわけで、海外在住者の身としてはあまりうれしくない状況ではありますが、それでも、この変化は数年かけて起きているわけです。

 

カザフスタンでは、去年(2014年)の初めに1ドル150テンゲが185テンゲに切り下げ。(その時の話はこちら

今年2015年、7月ごろ(たぶん)に「今後は、1ドル180~220テンゲ位で推移する」という発表があり、緩やかな事実上の切り下げ。

2015年8月20日、「今後は変動相場制になると発表。そして当日1ドル255テンゲに。」

こう見ると、たったの1年半で100テンゲも価値が下がってしまったということですよね!?

この過激な変動っぷりには、唖然とさせられました。

 

日本語でも少し詳しいニュースがありましたので引用します。

カザフスタンは20日、通貨テンゲを自由に変動させると発表した。中央アジア最大の原油輸出国であるカザフスタンは、中国やロシアなどの主要貿易相手国の通貨安に対応する。テンゲは同日の取引でドルに対し23%急落し、過去最大の下落率となった。

カザフスタンのマシモフ首相は首都アスタナでの政府の会合で、テンゲの変動相場制への即時移行を表明。これまで採用していた許容変動幅を廃止した。カザフスタン中央銀行のケリムベトフ総裁は、市場がテンゲ相場を決めると説明した上で、安定性が脅かされる場合には介入を実施すると述べた。

ブルームバーグのデータによれば、20日のテンゲ相場は1ドル=256.98テンゲと過去最低を更新。中国が先週、事実上の人民元切り下げに踏み切ったことで、中国の貿易相手国に対する自国通貨切り下げ圧力が高まっていた。

引用元の記事はこちら

 

実際にカザフスタンの主要銀行の一つであるKazkommerzbankのサイトを見てみると・・・

exchange rage kazakh tenge to dollar
http://www.kkb.kz/より

 

ほ、本当だ。1ドル254.01テンゲ。。。(その下の折れ線グラフをみていただければ、8/19までは188テンゲくらいだったのが分かると思います。)

 

上のニュースでは中国の人民元の通貨切り下げによる圧力があったとのことですが、実はロシアが去年ごろからルーブル安になっていて、対ロシアとの関係でも、いずれカザフテンゲの切り下げでレートが是正されるだろうという話は今年に入る前から出ていました。(ルーブル安をいいことにカザフスタンからロシアにショッピングツアーに出かける人が増えたくらいですから)

そんなわけで、今年に入ってから「春にさらなる通貨切り下げがある」「大統領選挙までは何とか保って、それが終わったらすぐ通貨切り下げをするに違いない」「1ドル200テンゲの時代が来る」などといった噂はあちこちから出回っていたので、ある意味では「ついに来たか」という感じです。

 

ただ最近のニュースでは、「今年いっぱいは大きな変動が起こらないよう全力を尽くす」というような政府関係者からの話も多かったため、何となく「まだ大丈夫だろう」という気持ちが多くの人にはあったような気がします。もし、こんなに大きな変動があると分かっていたら、あるだろうと予測できていたら、今ある現金はすべてドルに換えていたはずですから。

 

果たして変動相場制になって、ここ数週間で少しは相場が落ち着くのか、このまま1ドル250テンゲという恐ろしい事態が当たり前になっていってしまうのか、これからの動向が気になります。

これがいかにカザフスタンの住民にとって恐ろしい話かは、以前に通貨切り下げがあった時に書いたこちらの記事も読んでいただきたいのですが、USドルにかなり依存して経済が回っている以上、いずれにしてもこの為替変動がさらなる不況を招くことは必死でしょう。

 

すでに1年前の切り下げで人々の生活はかなり苦しくなっています。ドル建ての住宅ローンや車のローンなどを組んでいる人は超打撃ですし、ドルがこれだけ上がれば、食料品その他の物価が急騰するのも目に見えています。

すでに今年は不景気で、かつ税金は上がり、秋からこのあたりの主要産業の賃金が一斉20%カットになるという話があったりと、住民が生活の苦しさを感じている日々。これでさらに物価がまた上昇したら・・・。

どうなっちゃうんでしょうね。。本当に。

 

私たち夫婦も、9月のヨーロッパ方面への出発に向けて、できるだけドルやユーロに現金を換えるようにしてはいたのですが、ちょうど今日、ドル建ての口座にお金を入れようと思っていた矢先にこうなってしまったので、かなり残念です。

今まで18500テンゲで100ドルが買えていたのが、今日はもう25500テンゲ払わないと100ドルにならないわけですので。7000テンゲの差は結構な痛手です。

この国で生まれ育った主人も「こんなカザフスタンに見切りをつけるいい時だ。もう二度と戻ってこない決意で移住する」と気持ち新たにしたようです。

 

2016.1.3追記:

この後も、さらにテンゲは対ドル、対ユーロで下がり続けています。今日の為替レートを見てみると、1USドル=約345テンゲでした。。250テンゲで大騒ぎしていたころが懐かしい。。。っていう感じですね。カザフスタンにいる友人の話を聞くと、「物価が恐ろしく上昇した。」「食料品を買うだけで精いっぱい。」という話ばかりです。2016年は首都アスタナで万博があり、大きなイベントが控えていますが、今年はいったいどうなるのか。

ベオグラード旧市街の一風景

カザフスタン在住の私たちがセルビアにベタ惚れした3つの理由

「趣味は?」と聞かれて真っ先に「海外旅行」と答えるくらい、海外を旅してまわるのが好きだった自分も、まさか旧ユーゴスラビアの国、セルビアをいつか訪れることになるとは思っていなかったのだが、今回色々まわりまわって滞在することになったセルビアの首都ベオグラード

隣国のモンテネグロの海岸沿いはロシア人の観光地としてそこそこ有名らしく、ロシア人の主人は「いつかモンテネグロに行ってみたい。できれば移住したい。」と言い続けて約3年。

結婚前からの思い入れがようやく叶うかと思いきや、カザフスタン国籍のビザの問題であえなく断念し、「しょうがないからセルビアに行くか」的なノリで訪れることになったベオグラード(このあたりの詳細は過去の記事にて)。

 

旧ユーゴスラビアの国のなかだと、日本人ならクロアチアのほうがよほど観光名所が多く、訪れてみたい国かもしれない。世界遺産もあるしアドリア海に面した風光明媚な場所も多い。それに代わって、セルビアといえば内陸国だし、これといった世界遺産もなく、イマイチパッとしないというか、わざわざ訪れるほどではないという感じ(少なくとも以前の自分の中での位置づけはそんな感じだった(ゴメンよ、セルビア)。

 

しかし、ベオグラードはなかなかいいところなのだ。

 

「いつかはモンテネグロに」といっていた旦那も、今回の滞在で「できるだけ早くセルビアに移住しよう」と言うようにまでなった。

 

今回の記事では、私たち夫婦が移住までしたくなったセルビアの良さを食・気候・人の三つのポイントにわけてアピールしてみたいと思う。(「日本からセルビアに行った日本人」ではなく、「カザフスタンに3年住んだ後の日本人」の視点で、カザフスタンとセルビアを比較しながら書いてみました。)

安くて美味しい!セルビアの食

日本からセルビアにいったとしたら、そこまで感動しなかったかもしれないが、カザフスタンの食の乏しさに疲れ果てた私にとって、ベオグラードのスーパーや街中のパン屋さんはまさにキラキラと輝く宝箱のような場所だった。

ベオグラード街中の八百屋
ベオグラード旧市街にあるお洒落な八百屋さん

 

カザフスタンは、中部以北に住んでいると、特に11月以降~3月くらいまで、雪に追われるため、作物は当然育たず、カザフスタン南部やウズベキスタンからの野菜や果物のみとなるのだが、当然ながら鮮度に欠けるし、何より価格が一気に2倍以上になる。

例えば、夏場は1キロ150円程度で買えるナスは、冬場は1キロあたり350円くらい。キュウリは夏場は1キロ120円、冬場は220円くらいが相場だ。

日本人の感覚だと、冬場の値段だって日本より全然安いじゃないか、と思いたくなるが(実際この国に初めて来たときはそう思っていた)、この国の物価に慣れてくると、こういう値段を払ってまで鮮度がなくて疲れきったような野菜を買うのはバカバカしいと思ってしまうのだ。

 

そこそこ冬場でもまともなのはジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、キャベツ、そしてロシアといえばの「ビーツ」くらいで、この4種類の野菜をメインに、あとは夏場に塩漬けにしたキュウリやトマトを食べて冬場を過ごすというのが大抵の家庭の状況。カザフスタンに来てからは、日本で普通に売っているほうれん草や小松菜などの葉物類、オクラ、サツマイモ、エノキやしめじなどを記憶から葬り去らないと生きていけない。日本の食の豊かさは本当に素晴らしいのだ。

 

前置きが長くなってしまったが、セルビアの食はどうか、というと、とにかく果物と野菜が安くて美味しい

市場だとリンゴは1キロ50ディナール(約60円!!)で買えるし、レタスなどの葉物野菜も新鮮で生き生きとしたものが100円弱で手に入る。

ちなみに、じゃがいもや人参、玉ねぎ、キャベツなどは1キロ当たり30~60ディナール(約36~72円)。夏場のカザフスタンの価格より安いんじゃないか、というくらいだ。

カザフでは高いブロッコリーやカリフラワー、紫玉ねぎなんかも安く手に入り、心も体も潤っていくのを感じたのだった。

 

現地で知り合いになった日本人夫婦の話によると、ベオグラードには中国市場があり、そこに行けば納豆や豆腐もあるし、時々レンコンとかサツマイモ、サトイモまで見かけると。(これは驚きだ!!)

 

カザフスタンでは、鶏肉、牛肉、豚肉すべて骨付きが当たり前で、料理が非常に面倒なことが多いのだが、ベオグラードのスーパーでは日本のように部位ごとにきれいに切り分けられていて、それでいて値段もカザフとさほど変わらない(日本よりはもちろん安い)。

 

セルビアは農業国なので、野菜や果物は特に安く、ウィンナーやサラミなどの加工肉食品も驚くほど美味しいものが気軽なお値段で買える。何もわざわざレストランに足を運ばずとも、普通にスーパーで買った食材で料理をするだけで、とても美味しい夕食をこれまた安くて美味しいワインとともに楽しめる。ビバ!セルビア!

ベオグラードのスーパー
ベオグラードのスーパー。セルビア産のサラミやウィンナーがたくさん!
ベオグラードのパン屋
ベオグラードにあるパン屋さん。パンのほかにサンドイッチやピザ、スイーツも。

とにかく、カザフスタンから来た私たち二人にとっては、何もかもがおいしい!というイメージだ。(気に入ったレストランやカフェはまた別の記事にまとめる予定)

 

 

さらに私たちがベオグラードが気に入った理由は・・・↓

住みやすい環境と居心地の良い街並み

 以前の記事にも書いたが、カザフスタンは気候が非常に厳しい。ロシア語だとРезко-континентальный климат(レースカ コンチネンターリニー クリマト)といわれ、気温差が激しいことが特徴の「大陸性気候」の前に「極端な」という意味のРезкоという単語がくっついている。

夏場も今日35度まで気温が上がったかと思えば次の日は15度くらいしかないなんてこともしょっちゅうだし、冬は冬でマイナス35度くらいまで気温が下がったりする。生きていくのは大変ではない。加えて、天然資源の採掘やバイコヌールからの影響、また古い自動車やディーゼルが走っているせいで空気も悪く、水も悪いところが多い。

 

それと比べてベオグラードは・・・というと、11月の終わりから12月にかけての気候は日本の東京の真冬くらいの気温で、ほどよくしっとりした空気が非常に心地よい。冬場は日が落ちるのが非常に早く、16時を過ぎると次第に暗くなっていくのだが、これくらいの気候ならもちろん暖かく着込んで街中を散歩することだって可能。以下の2枚の写真から、気候の違いが少しわかってもらえるのではないかと思う。

カザフスタン中部の11月末の景色。すでに雪に覆われ、緑はない。
カザフスタン中部の11月末の景色。すでに雪に覆われ、緑はない。
ベオグラード11月末の景色
ベオグラード11月末の風景。木の葉はだいぶ落ちているものの、芝生は青く、しっとりとした空気。

 

滞在していたB&Bはベオグラードのスターリ・グラード(旧市街)で、近くに名所もあり、古いヨーロッパの建物も多く、道は黒い石畳で美しい街並みが多い。ひんやりとした空気のなか、美しくライトアップされた街を歩くのはなんともロマンチック。もちろん、どこもかしこもというわけではなく、アスファルトで舗装された道やコンクリートの灰色の建物といった日本の街を思わせるようなところも結構ある。

カザフスタン中部の山も丘もなく、道が無駄に広い土地にすっかり慣れてしまった私は、街中に坂道があって、一方通行の狭い道に3階建てくらいの建物が並んでいるだけで、なんだか懐かしい気分になった。

 

写真での比較をしてみると・・・

カザフスタン中部の街の一風景
カザフスタン中部の街の一風景。大体どこもこんな感じで、道も空も広い。
ベオグラード旧市街の一風景
ベオグラード旧市街の一風景。道路も広くなく、街のスケール感がいい感じ。
ベオグラード旧市街にあるレストラン街
ベオグラード旧市街にあるレストラン街。石畳の美しい通りだった。
ベオグラードの古本市
ベオグラードの古本市。狭い通りがいい感じ。カザフスタンではまず見られない風景。

 

市内を走るバスやトラムも電線からの電力で走るエコロジカルなものが多く、空気は幹線道路沿いを歩く場合を除いてさほど息苦しさを感じることはない。街の中には緑も多く、サヴァ河畔には自転車用と歩行者用の道が川に沿って10km以上続いていて、ランニングやサイクリングなどのフィットネスにもうってつけだ。

 

そして水。ヨーロッパでも水道水が飲めない都市は結構あるが、ベオグラードは水道水を飲んでも大丈夫だから驚きだ(実際に水道水から飲んでいたが、おなかの調子も良好だった)

日本から来た日本人にとっては、そんなに感動するほどではないかもしれない。が、ヨーロッパで、ヨーロッパと日本の雰囲気を味わえるベオグラードは、カザフスタンの生活に疲れた私にとっては癒しのひと時だった。

 

 

そして、もうひとつ、大切なポイントは・・・

セルビア人はいい人たちだ

旧ユーゴスラビアの国、というと激しい民族・宗教の対立で長く内戦が続いていた国のためか、人が良いというイメージはあまりなかったのだが、セルビアの人たちは本当に親切だし、フレンドリーだ。

3週間の滞在のなかで、現地の数多くの人に大小さまざまな場面で助けられた。道を聞けばちゃんと私たちに分かるようにと気を使いながら丁寧に説明してくれる。(カザフスタンでは、道を教えてくれはするのだが、間違った情報を自信満々に教える人が少なくない。分からないなら分からないと言ってくれればいいのに・・・と思う。苦笑)

カフェやスーパー、交通機関などで働く人たちのちょっとした対応の仕方、街中を歩く人々を見ていて、この国の人々の温かさが伝わってきた。少し前まで、争い合っていたような民族にはとても思えない、というのが本音だ。

滞在先のB&Bのオーナーから聞いた話だが、彼の親族が住むオーストラリアのメルボルンの人々は、非常に個人主義が強くて人づきあいが悪いのだという。隣同士に10年以上住んでいても全く互いのことを知らない、困ったことがあっても親身になって助けてくれる人は誰もいない。(オーストラリアへのイメージはそんなに悪くなかったので、驚きだった)。オーストラリアで育ったものの、その個人主義に嫌気がさしてセルビアに戻ってきたらしい。そんなセルビア人の彼も、非常に気遣いにあふれた親切なオーナーだ。滞在中に私たちの結婚記念日があるということを知った彼は、その日を覚えていて、当日ワインまでプレゼントしてくれた。

 

ちなみに、セルビア観光を考える人が気になる「治安」は、街全体が穏やかな感じで、「治安は全然悪くない」と私たちは感じた。暗くなってからも人通り、車の通りがそこそこあり、街の中心部は夜遅くまでお店やレストラン・カフェなどが営業しており、街中を一人で歩くのも怖くなかった。

ただ、スリはそこそこあるようなので十分注意が必要。基本的に観光先として選ぶのは治安的には全然問題ないと思う。

 

セルビア移住計画

私たち夫婦は三週間の滞在でセルビア、ベオグラードがすっかり気に入り、1年後には移住してこようという気持ちにまでなった。もちろん、いいことばかりではなく、問題もある。経済危機といわれて久しく、仕事を見つけるのは非常に大変だし、今後EU加盟に向けて様々な行政改革が行われていく過程で物価の上昇や失業者の増加も懸念されている。そういう状況の中、外国人の私たちが個人事業主として働き出して、どれほどうまく事が運ぶのか、不安でしょうがなくなることがある。

が、夫のほうは「最初の1年は大変だろうけど、なんとかやっていけるはずだ」という感じで、さほど心配していない。カザフスタン育ちのロシア人の夫は、周りにカザフスタンを離れて世界各地へと移住していった人をたくさん知っているため、そもそも「移住」するということを日本人が考えるよりよほど気楽に考えているし、カザフスタンという国への思い入れは全くないのだそうだ。移住の大変さと、カザフに住み続ける大変さを天秤にかけた時にどちらが大変か、と考えればおのずと出てくる結論は「移住」になってしまうのかもしれない。

 

追記) カザフスタンでは何でも気軽に計画し、気軽に計画倒れする事が多いので、セルビア移住計画が実現する日が本当にやってくるのか、それは誰にもわかりません(苦笑) 今年の終わりごろには当ブログでも移住の報告ができることを願いつつ、今回の記事はここで終わりにしようと思います。

 

 

 

カザフスタンのスーパー

突然のカザフスタン通貨切り下げから3カ月、急上昇する物価に人々は・・・

その日は突然にやってきました。

 

ドルが20%も上がった

 

2014年2月11日。マイナス20~30度の厳しい冬の真っただ中、さらに体が凍るようなニュースです( ̄Д ̄|||

 

このニュースが報道された日から人々の会話はその話でもちきり。私はこの言葉を聞いてもスグにその深刻さを理解できなかったのですが、その影響はこの3カ月で目に見える影響を生活に与えてきました。

 

カザフスタンのスーパー

 

以前の為替レートでは、

1USドル=約150テンゲ(カザフスタン通貨)

だったものが、この切り下げから、

1USドル=約185テンゲ(カザフスタン通貨)

になったわけです。

 

この影響を受けて「あれっあれ!!!?」って驚くくらいスーパーの食材の値段が一気に上がってしまいました。

例えばバナナの値段が以前は大体1キロあたり250テンゲで買えたのに、今は380テンゲが普通の値段です。仮に1ドル100円だとすると、250円で買えていたものが380円払わないと買えない。

この物価の上がりようはちょっとハンパないです・・・。

 

この物価の上昇に伴って年金や給料が同じように上がるかというと、もちろんそんなことはありえず、人々と話していると「家計が苦しくなった」ということに同意しない人はほぼいません。

その話題を持ち出しただけで

「うちは子供が何人いて、自分はどんな仕事をしていて朝から晩まで月曜から日曜まで休みなしに働いているのに、食費も交通費も光熱費も上がる一方でうんぬん・・・」

と一通り自分の生活の大変さについて語りつくし、ストレスを発散してから、最後にあきらめ気味に

「でもどうしようもないじゃないからね。。」

とため息を漏らします。

 

 

それでも食費や光熱費だけならまだいいんです。まだなんとかなる。

 

 

さらに恐ろしいのは…

 

カザフスタンの住居

 

この国は、カザフスタンのテンゲが日常使われる通貨ですが、なぜか住居はドルで売り買いされることが多いんです。

以前は一括払いでアパートが購入できるくらい、住まいは安かったのですが、ここ数年でおそらく5~8倍くらいは値段が上がったのではないでしょうか。

3年前に私が初めてカザフスタンに住むようになったときは、3000ドル(約30万円)あれば街外れの2部屋のアパートが買えるくらいでした。現在、2部屋のアパートは3万ドル(約300万円)以上することも珍しくありません。

そんな状況から、多くの人がローンを組んで住居を購入するようになりました。が、これが家計の危機の元凶になるとは誰も想像していなかったでしょう。。

 

例えば、仮に月々の返済を500ドルとした場合、

以前の為替なら 500ドル=75000テンゲ

↓↓

新しい為替レートでは 500ドル=92500テンゲ

です。。為替レートのせいで月々17500テンゲも多く払わないといけない。

きついですよね。近々アパートの購入を検討していた身としては見過ごせない状況。

 

ちなみに、ぐんぐんと価格が上がっていた不動産はここにきて頭打ちになったのか、若干値下がりを見せている模様。これはこれから購入する立場としてはありがたい話ですが。。ローンを組んじゃった人は何とも言えない状況ですよね。。

そもそも、上の写真を見ていただくと分かりますが、ソ連時代に建てられたかなり老朽化の激しいアパートが日本円にして300万、500万という値段がつくのは何ともおかしな状況なんです。なので、いつ価格崩壊が起きてもおかしくはない。なんとなく、日本のバブル時代~バブル崩壊を思い出させる状況ですが・・・まぁでも今後どうなるかは誰にも分かりません。

 

ただ、近くのウクライナで起こっている政情不安のニュースに心を痛めている人も多く、「自分たちはまだ経済的な問題くらいで済んでいるんだからありがたい方だ」と自分の状況をポジティブに見ている人たちも少なくありません。

生活は大変でもちろん不満はいっぱいあるけれど自分や家族の身の安全はまだ危機的じゃないだけありがたく思わなくては、という感じですね。

カザフスタンはソ連の崩壊後、その日食べるものにも困るくらい非常に苦しい経済状況を90年代に経験した国です。それを乗り越えてきただけあって、状況が苦しくても生きていく強さを学び取ってきたのかもしれません。

日本の温室育ちの私にとっては学ぶことが多い国です。

 

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