こんにちは!ロシア人の夫とセルビアに来て早4カ月。現地にいるというメリットはあるものの、それだけでは身につかないのが外国語です。そんなわけで「どうやって勉強するのがよかったんだっけ?」と改めてこれまでの学習プロセスを思い返し、せっかくなので記事にまとめてみました。
英語もロシア語もだいぶあれこれと学習方法を試してきましたが、さほど苦労せずに会話できるようになった今、結局、どの外国語を学ぶにしても、基本的なことをしっかりやれば身につくんだな、と思います。なので、以下に挙げる6段階も、「なんだ、そんなことか」と思うことばかりかもしれません。
- 外国語の勉強が今、なんだか停滞気味…
- 読み書きはいいけど、話せるようにならない
- 外国語を独学で習得したいけど、何から始めようか迷っている
という方に、何か少しでも役に立つ情報をこの記事から見つけていただければ嬉しいです。
あと誤解のないように…私の英語とロシア語レベルですが、
英語やロシア語で例えばビジネスの取引をバリバリできるような感じに流暢ではないです。普通に現地で生活できて、ネイティブの人たちとの会話もさほど困らずにできる感じ。
英語圏に住んだことがないので、ネイティブならではの表現がふんだんに使われた会話を理解するのは難しいと思いますが、最近は英語が話せるセルビア人と英語で会話することもあります。カザフスタン共和国では一応(本当に一応ですが)現地の大学で英語教師の資格を取りました。
ロシア語は、夫がロシア人ということもあり、ネイティブの会話にも大抵ついていけます(うちの夫はしゃべるのが速い…)。現地でロシア語専門の教師に個人レッスンを受けたり、ロシア語(&英語)で授業を2年間、大学で受けて卒業しました。
というレベルの管理人が、「ネイティブに伝わる外国語を習得するために大事だと思うこと」をこれから書きます。
なので、「自分のほうがレベル上だな」と思ったあなたはこの先読んでも時間の無駄かもしれませんので、あしからず(汗)。
①ひたすらリスニング。聴いて聴きまくる
会話って、結局、双方向なので、いくら自分で言うことを準備していても、相手が何を質問しているかわからなかったら答えられないですよね。でも、何を聞かれているのかさえ分かれば、「はい」か「いいえ」で答えるか、あるいは、ジェスチャーで示すか、絵に描くかして答えることはできる。
そして、ネイティブの言っていることが聞き取れて分かるようになると、今度は自分が話すために必要になる言葉や会話表現、文法などが断然覚えやすくなります。
なので、何かの言語を習得する!と決めたらその日からできる限り、その言語のネイティブのスピーチや会話を聞きましょう。
毎日聴くって本当に嫌になるときもありますが、流して聴くだけでもいいので、とにかく聴くことを習慣化するようお勧めします。
現地に行ければそれが一番いいですが、そうじゃなくても、今はネットでありとあらゆる言語の情報をキャッチできますので…ネットラジオやYouTubeでその言語の動画や音声を視聴できる素晴らしい時代!ぜひ活用しましょう。
※ちなみに私は英語はヒアリングマラソンを2年間続けたころからリスニングに苦労しなくなりました。英語が話せるようになりたい方はお勧めの教材です。
②単語を覚えるときはネイティブの音声を聞き、声を大きめに出して発音する。
単語を覚えるときは発音も一緒に必ず覚えることは大事。
頭では「こういう発音なのか」とわかっても、実際に自分の口とその周りの筋肉を使って発音してみない限り、「発音を覚えた」ことにはなりません。日本語は口の周りの筋肉をあまり使わなくていい言語だと聞いたことがありますが、まさにその通りだと思うことが多々あり、ロシア語の発音も最初の頃は酷いものでした。
英語もそうでしたが、自分で単語を何度も繰り返して発音することで、ネイティブに伝わる発音に近づいていくと思います。これは現地にいようが日本で勉強しようが変わりなく、自分で部屋にこもって、ネイティブの音声を再生し、鏡をみたり、単語帳を眺めたりしながら、何度も大きめに声を出して練習しない限り、ちゃんとした発音にはならないと思います。
そして、アクセントがどこに来るのか、イントネーションがどうなっているのかにも注目!耳慣れない言葉はどうしても、日本語風にイントネーションが勝手に頭の中で書き換えられてしまうことが多いので、ネイティブの発音を聞いて、「変。笑える。おかしい。」と思っても、その通りに発音するよう心掛けます。
③文章を音読する
音読は非常に効果が高い学習方法と言われていますよね。だいぶ前に「18か国語を流ちょうに話した」と言われているシュリーマンから英語習得方法について考察されていた本を読んだことがあるのですが(多分、この本です↓)、シュリーマンはわざわざ人を雇って、その人がいるところで大きな声で音読をするという少し変わった音読を実践していたようです。
その人と会話するわけではなく、ただそこに座っていてもらう。この「誰かが聞いている」という中で音読をする効果については本の中で考察されていたと思いますが、個人的にも、これは音読の効果を高める方法なんだろうと分かる気がします。
家で一人でいるときだと、やはりリラックスするので意外とうまく読めたりするものですが、誰かを目の前にした途端、緊張感が全身を走り、普段なら難なくいえるはずの言葉がどもったり、変な発音になったり…ということは何度も経験しました。
なので、普段から人前でいざ話すときの緊張感のあるシチュエーションを家で再現して音読をすれば、そういう「実践」の場で失敗する可能性が低くなるのかなと。
とはいえ、あまり発音がうまくないうちに、誰かに聞いてもらうというのはなかなか勇気のいるもので^^; 鏡を置いて自分をちらちら見ながら音読するというのでも代用できるかもしれませんね。
あの本は、「2週間で話せる●●メソッド」みたいな(?)のとは違って、言語を習得したい人にとって本当に 必要なことが書いてある良書だと思いますので機会があったら読んでみてください。
④自分で作文をする
「作文」というと、話す練習とはまた違うように感じるかもしれませんが、私が英語、ロシア語ともに「話せるようになってきたな」という実感がわき始めたのは、作文をよくやるようになってからでした。
「話す」というのは、頭の中で文章を素早く組み立ててそれを発音する、ということですよね。その最初の段階の「頭の中で文章を素早く組み立てる」のができないうちは、話すにしても「これは何ていう単語だっけ?」とか「過去形にするにはどうすればいいんだっけ…」などといちいち考えながら言うので、非常にまどろっこしくなります。
作文は、つまりこの「頭の中で文章を素早く組み立てる」という動作を、手を動かしながら行う訓練。暗唱した文章を手で書いて覚えるというのも最初はいいですが、慣れてきたら、ネイティブとの会話で聞かれそうなことや、自分の考えなどを外国語で作文するように心がけるのがいいと思います。
日記を書いてみるのもオススメです。さらにそれを添削してくれる人がいるとベストですが!誰もいない場合は3か月後の自分に添削してもらいましょう^^
⑤音読や作文の最中に気が付いた分からない文法、単語などを折に触れて勉強したり覚えたりする
音読をしたり、作文をしていると、当然ながら知らない単語や文法で分からないところがでてきます。「ここ分からないな」と思ったら、その時がチャンス。できるだけ単語の意味を調べたり、文法を確認するようにします。
(もちろん、基本単語や文法を全く知らない状態では、調べるばかりになってなかなか先に進まないので、最初からある程度、基本単語や文法を勉強しておくというのも大事ですが・・・。)
⑥ ①~⑤までを繰り返し続ける
あとはただ繰り返すのみ!繰り返すのが一番根気のいるところですね。「何のためにその言語を学ぶ必要があるか」がハッキリしていないと、よほど「外国語学習が好きでしょうがない」という人でない限り、続けるのが難しいと思います。
なので工夫が必要。自分にご褒美を用意するとか、記録をつけて達成感を味わうとか。
その言語が話されている国への旅行を計画する、ホストファミリーとしてその言語を話す人を迎えるなど、実際に言語を使う必要がでてくるとモチベーションもまた断然アップするので、そういう計画を立ててみるのも良いかと思います!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!私もはりきってセルビア語習得がんばります。