海外生活を楽しく送るために必要だと思う心構え10箇条+α

  • 投稿カテゴリー:お役立ち
  • 投稿の最終変更日:2023年1月2日
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2013年10月から本格的に海外移住し約8か月が過ぎました。もともと「海外旅行好き」だったのが度を越して、日本での【同じことの繰り返し】的な生活に疲れ「もっとドラマチックに生きたい!」と海外に飛び出したのが約4年前。

かねてから気に入っていたロシア語を習得すべく2年間留学生活を送り、「あ~また日本での生活か…」と留学後のことを考えながら憂鬱になっていたところ、今の旦那様にタイミングよく捕まえていただき、気が付いたら本当に本格的に海外生活を始めてしまったわけですが、よく言われるように海外生活は海外旅行とは全く次元が違うということを、身をもって改めて感じることの多い日々です。

日本の良さもしみじみと分かってくるし、かといって日本で生活したいわけでもない。結局どこに住もうとプラスマイナスあるわけで、自分が実現したかった生活をある程度は送れているわけなので、幸せな人間だと基本的には自分のことを思ってます。

ただ、それだけで海外生活が続けられると思ったら大間違い(だった)。そんな海外生活新米の私が考える、「海外で楽しく生きていくために必要な心構え」について今回はまとめてみたいと思います。

photo credit: photographer padawan *(xava du) via photopin cc

1.失敗や恥ずかしい思いは笑いのネタに

photo credit: jiva via photopin cc
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ある程度話せるようになってきたとはいえ、ネイティブと同じレベルでの発音や言葉遣いでかっこよく喋れるわけではない中、日常いろんな人と話さなくてはいけない場面があります。

  • 道がわからなくなった
  • どのバスに乗ればいいのかわからない
  • 八百屋や肉屋などでの買い物
  • 道端で話しかけられる(意外とよくある)
  • ご近所さんや友達との会話

などなど。

主人や親しい友人は分かってくれるからいいものの、初対面の人と話すとき、急いで話さなきゃ!と思うときほど緊張して口が回らなくなりますT_T

そんな私のしろどもどろなロシア語に笑いを隠せずニヤニヤしてくる人、私のことを「変な子」だと思っている(に違いない)人もいるのですが、

そんなことで一々落ち込んでいては体が持たない。

 

なので、言葉が通じない、相手の言っていることが理解できないために経験する失敗は笑いのネタにして誰かに面白おかしく話すのが一番です。ブログに書いても発散するのもいいかも。

とはいえ、いつもいつもそういかないのが現実。ときにはズーンと落ち込むこともあります。そういう時はたいてい、体も疲れて弱っているとき。

なので次の心得もすごく大事です↓↓

 

2.体調管理には必要以上に気を使おう

photo credit: .craig via photopin cc
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普段の会話が外国語ということは、それだけで自分の脳に負担がかかっているわけです。留学生活の初めごろ、まだロシア語の挨拶くらいしかできなかったときは、本当に毎日特に何か特別なことをしなくてもグッタリでした。

街中のどこを見ても美しいキリル文字。というのは眺めるには目の保養になっても、いざ情報を探そうとしたりするとやはり疲れます。

最近はロシア語でものを考えられるくらいになってきたので、脳への負担はだいぶ軽減されていると思いますが。。

海外生活では日本のような便利さを期待できない分、エネルギーも消耗しますしとにかく疲れやすい。気候が日本と全く違う場所ならさらにそういう意味でも体に負担がかかります。

なので、日本での生活以上に体調管理には気を付け、ビタミンも睡眠時間もたっぷり取りましょう。睡眠が足りないとネガティブ志向にもなりますし、風邪を引けば決まって日本に帰りたくなりますよ笑

長く海外生活を楽しみたかったら健康第一です。

 

3.日本のようにスムーズに事が運ぶことは滅多にない。時間に余裕をもって動こう

photo credit: Ted Abbott via photopin cc
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日本のお役所とは雲泥の差のひどいサービスであることは海外によくあります。先進国ならまだしも、私が住んでいるような国は、あまりに酷い。日本より生活費の安い途上国への移動を考えている人ほど、この問題にぶち当たる可能性が高いので心の準備を。

ある手続きをするためにどこにいってどんな書類を用意したらいいのか、そもそも誰も知らない。知らないから皆たらい回しにする。なんとかかんとか書類を集めたと思ったら、今度は「必要書類が最近変わりました」とか平気で言われる。月~金まで受け付けているはずが、時間内に行っても「担当者不在なので明日来てください」とか言われる。次の日行ってみると、長蛇の列で自分の番が回ってこないまま一日が過ぎる。。

ムキーッ!!!

と怒ったところでどうにもならない無念さ。

 

日本なら役所に行って10分で済むことが、1か月以上かかることなんも「ざら」。憤然とするのはしょうがないとしても、そういうものだとあらかじめ腹をくくっておくほうが自分の健康のためにも賢明ですね。。

海外生活のための手続きには十分すぎるぐらい時間の余裕を持ち、うまくいったら超ラッキーくらいに思っておきましょう。

 

4.交渉次第では不可能→可能になることもあることを忘れずに

上に書いたように、いい加減な仕事ぶりにイラッとさせられることは多いですが、その反面、人間味のある応対をしてくれて、「もう絶対これでおしまいだ(帰国だぁぁ>_<)」と思った瞬間、お役所の人が助け船を差し伸べてくれるなんていうことも実はありました。

(ちなみにポケットマネーを差し出せば物事はグンとうまく進むに決まっていますが、そういう選択肢は選ばないのが私のポリシーです)

きちっとしたマニュアルがない分、抜け道は探せばあるということでしょうか。

ダメ元でも自分の意思や願いを伝える努力をすると、意外と道は開けたりするものだということを学びました。

海外生活につきものの役所での煩雑な手続きのみならず、普段の買い物やサービスの利用などでも、日本でやったら「図々しい」と思われることも、海外では「普通のやり取り」くらいにしか思われない場合も多いので、一歩ズン!と前に出る勇気も持ってみましょう。

 

5.日本のようなインフラを期待しない。こればかりはどうにもならない

photo credit: eleda 1 via photopin cc
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私が生活している街では月に1~2回は、予告なく電気が通らなくなったり断水になったりするわけですが、何もこれは発展途上国だけの話ではないということをあるとき知りました。

日本に帰国中に美容院に行った時のこと。美容師さんがロンドン帰りの方で、何とロンドンの中心部でもいきなり電気が途切れたり、水が出なくなったりということがあるのだというのです。「えええ!!!?」とびっくりしてしまったのですが、その美容師さんが働いていたロンドンのビジネス街の美容室で、いきなり電気が止まり、温水も出なくなり、お客さんの髪の毛を冷水で洗うという事態が何度もあったとのこと。現地のお客さんは「よくあることだから~」なんて大らかに受け流してくれたらしいです。(ヒィ)

日本じゃこんなことはあり得ないですよね。。日本の良いところを上げるとしたら、私はインフラ整備の良さを第一に挙げると思いますが、それくらい日本は電気も水道も全く途切れない。こんなことは世界では珍しい。

いきなり水が出なくなったりするとガクッと凹みますが、海外に住むなら日本のようなインフラはまず期待できないのだ、とそもそも最初から期待しないのが賢明です。予告なしに断水する地域にいるなら、大きなバケツや5リットルのペットボトルに水を常備しておくなど、できる対策をしてストレスを減らしましょう。

 

6.日本のような豊かな食材はない。でも現地の美味しいものを楽しもう

今、東京がパリを超えて世界一の「食の都」といわれるようになってから久しいですが、本当に日本の食の豊かさ、食材の多様性には改めて「驚かざるを得ない」という感じです。

もちろん、この国にも「日本にない食べ物」というのは存在しますが、この国にあって日本にない食べ物が1あるとすれば、日本にあってここにない食べ物は10000くらいあるでしょう。

野菜の種類の多さ、魚介類、大豆製品、増え続けるスイーツの種類。日本の伝統料理、大好きな日本のB級グルメに加え、東京にいれば世界各国の料理を味わうことができる。私は日本に住むことに思い入れはありませんが、「日本の食をここに持ってこれたらな~」とほぼ毎日のように思います。

「衣・食・住」という言葉のとおり、食は生活の中でもかなり重要な位置を占めているわけです。食が良ければ健康にもなるし見た目も若くなる。逆に食べ物が悪かったり合わなかったりしたせいで体調が悪化したりメンタルに影響が出たりなどということもあるわけです。

なので、海外に長期で住んでみたいと思う人は「食」のことを今一度自分に問い合わせてみてください。

「日本のおいしいコメが食べられなくなっても大丈夫か?」と。

photo credit: tamaki via photopin cc
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とはいえ、現地にいれば日本では味わったことのない美味しいものに出会える可能性もあります。特に、現地の人と知り合いになると、外国人が行くようなレストランやカフェとは違う、現地人御用達の食堂や、家庭の食事などを試すこともでき、そういうところで「こ、これは!!」と感動する発見ができることもあります。

日本の食材はちゃんと日本から送ってもらうなどして、日本の味に癒される一時を持てるようにすると同時に、現地の美味しいもの探しをしてみると、楽しくなりそうですね。

 

7.孤独感を感じるのは誰にでもあること

海外に行けば狭い日本から解放されて友達の輪も広がって楽しいだろうな~なんて思うのは、旅好きなバックパッカー学生くらいかもしれませんが、実際、海外に住んでいるからと言って、交友範囲が自動的に広がるわけではありません。

海外の皆さんは基本的に日本よりもオープンな国民性を持つことが多いので、「知り合い」は増えるでしょうし、日本人が珍しい場所では地元のスター的存在になることさえあります。(実際、私もローカル新聞やTVに出た経験あり)

しかし、それはあくまで「知り合い」の範囲でしかない。本当に仲良くできる友達の輪を広げたかったら、日本にいる時以上に自分から友達になる努力をしないといけません。言葉の壁、文化の壁はそう簡単には崩れないものなんです。

とはいえ、海外の開放的な空気にさらされると、自分の性格も知らず知らずのうちにより社交的になれるのもまた事実。フレンドリーな人たちに囲まれて私も一人で行動するのが好きだったのが、結構友達と過ごす時間を大切にするようになりました。

もちろん、日本人的な笑いがない日々に孤独感を感じないわけではありませんが、要は「そういうことは誰にでもあるものだ」とあらかじめ分かっておくこと。

心構えができていれば海外での交友は楽しいものになるはずです^^

 

 

8.笑いのツボが違う…。でも慣れると面白くなってくる

外国語を学んでいて一番難しいと思うのが「笑いのツボ」を理解するところ。文化が違えば笑いのツボも違う。さらに、日本のお笑いもそうですが、本当に笑えるところって、今流行っていることがネタだったり、文化とか国民性が色濃く出る部分だったりしますよね。

皆がどっと笑うところで自分だけ笑えないというシーンほどつらいものはありませんが、こればっかりは時間が解決してくれるのを待つしかありません。

旦那様とまだ付き合っていたころ、よくロシアの笑い話(アネクドート)を笑わせようと思って色々話してくれたのですが、私には全然わからないし面白くないし、かえってイラッとくるばかりでした。

一例をあげますと

グルジア人が魚屋にきて店の人に言いました。「どうしてこの魚はこんなに臭うんだ?」

店の人。「魚は寝ているからさ」

グルジア人。「魚が寝ているって・・・なんで寝ていると臭いのさ?」

店の人。「君、寝ているとき自分をコントロールできるかい?」

たいていのロシア人は、床を転げまわって回るくらい相当に面白いネタなんですけど(苦笑)。私、3回くらい説明してもらってようやく意味が分かって、でも「あ~~そういうことね」くらいの微妙な反応しかだせませんでした。。

こういう説明してもらわないと笑えないネタ(説明されても笑えないネタ)は今でも多いですが…それでも慣れてくると一緒に笑えることは増えてきます。

最初は笑えなくても、現地の人たちと付き合っているうちに笑いのツボもだんだんわかってきて一緒に笑える時が来ますので、焦らずに気長にいきたいものですね。

笑えなくてガッカリした時はYouTubeをオン!日本のお笑いでスッキリしておきましょう笑

 

9.自分を癒してくれる何かをいつも持っておく

普段は家事に仕事にボランティアにと忙しくバタバタしていてなんとも思わなくても、ふと急激に襲ってくるアレ

photo credit: BMcIvr via photopin cc
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「孤独感・・・」

 

海外に長く住んでいる人なら一度は必ず味わったことがあるはず。私の場合、疲れた時や風邪をひいたときなどに「自分一人ぼっちだ」「ここで何をしているんだ」などという思いに襲われやすいです。元気ならそんな思考にはならないのですが。。

日本人がホームシックを癒すには「しょうゆ味」を食べることだなんていう話を聞いたことがありますが、落ち込んだ時に自分が癒される何かを必ず持っておくことはとても大事です。

和の香りのするバスソルトだったり、それこそ醤油だったり、お気に入りの映画や音楽だったり。人によって色々ですが、これが意外にもかなりいい効果を発揮します。

自分の癒しは何か、考えてみてくださいね!

 

 

10.日本の普通の真面目さ×0.7=海外での精一杯の真面目

「日本人は真面目」という評判は遠いこのカザフスタンにもしっかり届いていて、むしろ誇張しすぎなんじゃないかというくらい、日本人の几帳面さ・真面目さ・勤勉さは褒め称えられています。

実際、何気なくやっている行動、意識せずにやっていることが「真面目だ」「勤勉だ」とこの国の人に移ることは多々あるようです。

もちろん、外国人が皆日本人より不真面目かというと、決してそんなことはありません。日本人よりワーカホリックだと思えるくらい、朝から晩まで、月曜~日曜まで働きまくっている人もいます。

私が留学先でお世話になったカザフ語の先生は、4人家族(小さな子供2人)の奥さんだったのですが、月曜~土曜まで朝8時半に出勤し、帰るのは夜8時過ぎ、そのうえ週末にはお客さんが夜の12時までいて、その後食器洗いやら後片付けやらをして夜中3時に床に就き、翌日はまた朝8時半に出勤。という恐るべきハードワークをこなしていた人でした。

でもそういうのは稀で、「期日・締切を守る」「時間に遅れない」「仕事を丁寧にこなす」といったようなクオリティの部分では正直、本当にひどいと思わざるを得ないケースが90%以上です。

私より長く海外生活している友人があるとき言っていた言葉。

日本の普通の真面目さ×0.7=海外での精一杯の真面目

は、海外にいればいるほど「その通りだ」とつくづく思います。

ただでさえ、日本にはない潜在的なストレス要因が多い海外生活。
あまり思いつめずに意識的に7割くらいの頑張りで生きるのが長く海外を楽しむ秘訣といえるのではないでしょうか。

 

 

11.時間をかければたいていのことは解決する

日本の生活はとにかくテンポが早い。毎日のように新たな商品が生まれ、生活の質も日々進化しています。街を歩いていても、スマホをいじっていても、家でネットやテレビを見ていても常に新しい情報が大量に飛び込んでくる。

何かを注文したり、申し込んだり、手続きをしたりするにも、すべてがスピーディ。

ところが海外で同じことを期待すると、非常に大きなストレスを抱えることに。。

これまでも書いてきましたが、本当にどうでもいいことが面倒でややこしくて時間がとられます。

いきなり断水になってやろうと思っていた家事が後回しになり予定が狂ったとか、役所にいったら受け付け時間帯なのに担当者不在とか、乗りたいバスがいくら待っても来ないとか。etc etc...

 

でも、こうやって暮らしてきてわかるのは、「すぐに」「今すぐ」やろうと思っていたことがちゃんと出来なかったとしても、「今」解決したい問題が解決しなかったとしても、

「時間をかければ」ほとんどのことは出来るし解決するということです。

 

当たり前のことですが、何でもスムーズに行く日本の生活に慣れているとどうしても、「なんでこんなことがすぐに終わらないんだ!」と怒りに燃えたくなることがあります。

 

でもそうやって空しく怒るのも自分。まあ明日は出来上がるだろう。と気楽に考えるのも自分。

心の持ちようで笑いのネタにあふれた楽しい海外生活にもなれば、いつも問題ばかりでストレスフルな海外生活にもなるわけですよね。

 

 

日本にいれば経験できない数々のことで「当たり前」と思ってきたことにあらためて感謝できることだってあります。

水の話ばかり何度も出てきちゃいますが(笑)、蛇口をひねればいつでも飲める水がでてくるっていうことだけだって本当にありがたいことです。

そういう経験ができて私はよかったなと。

 

なのでこの記事を読んだせいで「海外生活は大変そうだからやっぱやめとこう」なんて思わないでくれたら嬉しいです笑

なんだかんだ、海外生活は楽しい。ですよ!

photo credit: eleda 1 via photopin cc
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