ロシア語のアルファベット一覧をブロック体と筆記体で。

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こんにちは!今回はロシア語の読み書きに欠かせない、ロシア語のアルファベットをご紹介します。ロシア語は、英語などで使われているラテン文字のアルファベットとはちょっと違って「キリル文字」というアルファベットを使います。

  • 英語のRやNが左右対称になった文字がある
  • 筆記体が難しい
  • アルファベットの数が英語より多い
  • 絵文字に使われている

なんていうイメージがあるかもしれませんね^^ 私はロシア語を学び始めたころ、キリル文字のアルファベットにすごく魅力を感じていて、「何だか異国情緒があって不思議」「読めたら格好いいな~」と思っていました。

キリル文字のアルファベットの読み方を覚えるのはそんなに大変じゃないですし、あとは幾つかの読み方の規則を覚えるだけで、かなりたくさんの単語を読んで発音することができるようになります。

聞き取りと発音が外国語の習得に重要なのは言うまでもないですが、同時に読み書きができるよと、学ぶのも一段と楽しくなりますし、記憶しやすくなりますよね。なので、まずはアルファベットと読み方を覚えて、少しずつ単語や文章を読めるようにしていきましょう。

ロシア語のアルファベット

英語と同じように、ロシア語のアルファベットにも大文字と小文字があります。大文字を使うのは、英語と同じように、文の始まりの一文字固有名詞(人の名前や建物の名称など)です。

ロシア語は、通常、パソコン上や書籍などの印刷物にはブロック体が使われ、手書きの場合は筆記体を使います。下の一覧表に表示されている筆記体のアルファベットは、いわゆる教科書にでてくるお手本の筆記体ですが、実際こんなきれいな筆記体で書いている人を見かけることはほとんどありません(笑)。特に年齢が上になればなるほど(?)かなり崩れた読みにくい筆記体を使います。(書いた本人も後から読めなくなることも多々あり…)。

書類など、誰にでもちゃんとわかるように書かないといけない場合などは、ブロック体で書くこともあります。

筆記体のアルファベット練習帳が無料でダウンロードできるサイトを見つけました。筆記体を覚えたい方はぜひ活用してみてくださいね。

ロシア語のアルファベット練習帳⇒ Прописи — Русский Алфавит

ロシア語のアルファベットの練習にはこんな書籍もあります↓。書き方のポイントや発音まで丁寧に解説してくれているので、ちゃんとロシア語を書けるようになりたい方におすすめです。

単行本 – 2018/1/25 柚木 かおり (著)

アルファベット一覧

ブロック 筆記 名称 発音
А а 「アー」 [a]
Б б 「ベー」 [b]
В в 「ヴェー」 [v]
Г г 「ゲー」 [g]
Д д 「デー」 [d]
Е е 「イェー」 [je][ye]
Ё ё 「ヨー」 [jo][yo]
Ж ж 「ジェ」 [zh]
З з 「ズェ」 [z]
И и 「イー」 [i]
Й й 「イクラートカエ」 [j][y]
К к 「カー」 [k]
Л л 「エル」 [l]
М м 「エム」 [m]
Н н 「エヌ」 [n]
О о 「オー」 [o]
П п 「ペー」 [p]
Р р 「エる*」 [r]
С с 「エス」 [s]
Т т 「テー」 [t]
У у 「ウー」 [u]
Ф ф 「エフ」 [f]
Х х 「ハー」 [kh]
Ц ц 「ツェ」 [ts]
Ч ч 「チェ」 [ch]
Ш ш 「シャー」 [sh]
Щ щ 「シシャー」 [shch]
ъ 「トヴョールディーズナーク**」 ['']
Ы ы 「ウィ」 [y]
ь 「ミャーヒキーズナーク***」 [']
Э э 「エ」 [e]
Ю ю 「ユー」 [ju:][yu]
Я я 「ヤー」 [ja][ya]

*Р рの名称は「エる」と書いていますが、この「る」は巻き舌で「るる」と短く巻き舌をしたときの音になります。

**ъ 「トゥヴョールディーズナーク」は前後の音をハッキリ発音するための記号で、このアルファベット自体を発音することはありません。(単語の先頭に来ることがないので大文字は書いていません。)

*** ь 「ミャーヒキーズナーク」は手前にくる子音の音を弱め(柔らかく)発音するための記号で、このアルファベット自体を発音することはありません。(単語の先頭に来ることがないので大文字は書いていません。)

ロシア語の母音

ロシア語のアルファベットのなかで、まず覚えたいのが「母音」です。母音というのは、日本語だとア、イ、ウ、エ、オですね。英語だと、日本人には同じように聞こえる「ア」でも、アとエの間の発音とか、アとオの間の発音とかありますが、ロシア語の母音は英語と比べて比較的日本人にも発音しやすいと思います。

А а 「ア」[a] Я я 「ヤ」[ya][ja]
Ы ы 「ウィ」[y] И и 「イ」[i]
У у 「ウ」[u] Ю ю 「ユ」[yu][ju]
Э э 「エ」[e] Е е 「イェ」[ye][je]
О о 「オ」[o] Ё ё 「ヨ」[yo][jo]

ロシア語ではこの10種類の母音が使われています。左側のア~オは硬母音、右側のヤ~ヨを軟母音と文法的に読んだりします。また、これらの母音と子音の組み合わせ方にも規則があったりするのですが(例えばкの後にはыが付くことはなく、必ずиが使われる。など)、こういうところの文法は基本会話ができるくらいになってから勉強したほうが理解が深まる、というか最初から掘り下げると難しくて疲れるだけなので、文字と発音が分かればOKの状態で進みましょう!

さて、上記以外のアルファベットが子音ということになりますね。

日本語は、子音は母音とほぼ必ずセットで使われるので、日本人には子音の発音は難しいところなのですが、ロシア語は英語と同じく、子音が二つ三つ続くことがよくあります。

英語でも、例えば子音tの発音はカタカナ表記だと「ト」ですが、トと発音しちゃうとすでに子音tじゃなくてtoですよね。treeの発音はカタカナ表記でトゥリーと書きますけど実際にはtとrの間に母音の「ゥ」も「オ」も入りません。

この子音の発音をいかにマスターするかが、ロシア語で正しい発音をするためのポイントになりますので、ぜひ練習するようにしてください。当サイトの「アルファベット・基本単語」のカテゴリーには、各アルファベットを使った単語と例文を紹介した記事がありますので、ぜひ役立ててくださいね!