セルビア人は肉料理をこよなく愛する国民。
この国の肉はどれもおいしいのだが、最もよく食べられているのは豚肉で、最も安く最も美味しい肉だと現地のセルビア人も言っている。豚肉以外では、鶏肉、牛肉、子牛肉、ラム肉などが食されている。
セルビア人は「肉の旨い料理の仕方を知っている。」と心から思う。
現地のセルビア人がこよなく愛するセルビア料理と言えば、ソーセージや、ハンバーグ、ロールキャベツ、ベーコンといったもの。でも日本人がイメージする「ソーセージ」「ハンバーグ」「ロールキャベツ」とは一味違うのだ。
それはここで育っている肉そのものの味もあるだろうけれど、ひき肉の中に混ぜるハーブやスパイス、肉の「組み合わせ方」、焼き方によるところのものが大きいと思う。「組み合わせ方」書いたのは、ソーセージやハンバーグが一種類のひき肉ではなく、何種類かを混ぜ合わせたような感じになっているからだ。
実際、セルビアン・ハンバーグのレシピを見てみると、牛肉、ラム肉、豚肉を混ぜて作るようなことが書いてある。
セルビアだけでなく旧ユーゴスラビアの国々、バルカン地方では多分同じような肉料理があると思うので、このあたりに足を運ぶことがあったら、とにかく肉料理を色々試してもらいたいと思う。
ということで、ここからは近々ベオグラードを訪問する予定の方におススメのレストランをご紹介します。
セルビアのジューシー絶品な肉料理を楽しめるレストランZavicaj
Zavicaj(ザヴィチャイ)という名前のレストラン。Zavicajには「祖国」「故国」という意味があるようです。
春先にたまたま発見したところで(といっても実はかなり有名だった) 本当に美味しかったのでお勧め です。値段もリーズナブルで、軽いランチなら大人二人で1500円もあれば十分。おなか一杯になれます。
ベオグラードでは、観光客が一番よくいくクネズ・ミハイロヴァ通りや川沿いのレストランやカフェならいつも賑わっているのだけれど、それ以外の場所はあまり「うわー混んでいるな」と思うことはあまりありません。むしろ人が少なくて「経営大丈夫だろうか…」と余計な心配をしてしまうことのほうが多かったり。
が、このレストランは中心から少し外れたところにあるのに、昼間からたくさんの人で賑わっています。どうやらTrip Advisorで賞も受賞しているよう。地球の歩き方とか見れば載っているかもしれませんね。。。
中の雰囲気はこんな感じ。セルビアの伝統的なスタイルという感じでしょうか。
メニューはセルビア語と英語両方で書いてあります。
お勧めの代表的なセルビア料理は以下の通り。
- ロシティリ(ソーセージ)
- プリェスカヴィツァ(ハンバーグ)
- チェヴァプ(ハンバーグをソーセージ風の形で焼いたもの)
- サルマ(ロールキャベツ)
- チョルバ(ポタージュスープに近い。牛や鶏肉と野菜で作られる)
サイドメニューにお勧め
- カイマック(サワークリームとクリームチーズの間くらいの乳製品。パンに付けると美味しい)
- アイヴァール(パプリカで作ったサラダ。保存食としてよく食べられている)
これが「チョルバ」というスープ
これがセルビアン・ハンバーグ「プリェスカヴィツァ」
これが「チェヴァプ」
セルビアは長らくオスマン帝国の支配下にあったため、アラブやペルシャ地方の料理の影響も受けているようです。
そういえば「チェヴァプ」ってトルコ料理の「ケバブ」と似ている言葉ですよね。
写真にあるとおり、肉料理には大抵、生オニオンとフライドポテトがついてきます。サイドメニューとしてスープやサラダをつけるのもいいですが、肉料理のボリュームが何グラムかチェックするのもお忘れなく!
どれを選ぼうか悩む外国人に「メーシャノ・メーソ」というあらゆる肉のグリルを少しずつ一皿に盛ったものをお勧めされることが多いですが、大抵の日本人には食べきれないボリュームです。何人かで行く場合は一皿頼んでみてもいいかもしれませんね。
焼きたてジューシーなセルビアンバーグをぜひお楽しみください!
場所はベオグラードの鉄道駅から徒歩で行ける場所です。