セルビア人は外国人から見るとどんな人たちなのか。

私個人としては、まだ滞在期間が短いこともあり、はっきりと「これ!」と言えることはないですが、ここに3年以上住んでいる人たちから聞く「一般的なセルビア人」の姿にはある共通点があります。

 

セルビア人は絶対に急がない。

良く言えば、おおらか。

ちょっと悪く言うと、のんびり屋。

ひどく言えば、怠け者。…

 

「勤勉な」という代名詞で表される日本人とは「正反対」と言ってもいいほどのものですが、今日はそんなセルビア人の姿について、ここに住んでいる人たちとの会話から聞いたことをまとめてみました。

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自由な時間を大切にする人たち

セルビア人は、自分たちの自由な時間を非常に大切にする人たちのようです。
そして他の人の自由時間も大切にする。

期限があっても、その日に終わらなければ次の日に回す。
週末終わらなければ、週明けから再開する。

 

仕事の期限は先延ばしにしても、自分の休み時間は確保する。

というのが彼らに根付いた考え方。(ヨーロッパはどこもそうかもしれませんけどね)

 

これはどういうところから分かる、というと。。

 

「パソコンの修理に来てほしい」と修理屋さんに電話したのに「明日行きます」と一週間言われ続ける。(ひどい場合は結局、修理に来てくれない)

 

いつも予約でいっぱいの人気の医者に対して「そんなにたくさん予約を受け入れないほうがいい。あなた自身の価値が下がる」とアドバイスする

 

平日でも昼間からカフェに座ってコーヒー一杯で何時間も雑談する男性がよくいる(あれ、仕事は?)

 

「日本人は勤勉だ。だからあんなに経済的に成長し、素晴らしいテクノロジーを生み出している。でも僕らセルビア人は怠け者だからね。日本人のように勤勉には働けないよ」と軽くジョークを飛ばせる(競争心とは無縁)

 

先日出会った、モスクワから家族で移住して3年になるロシア人の女性。

彼女は気候も食も良いセルビアの暮らしが気に入っているものの、
「この国の人は、本当に全く急がないのよ!慣れるまでもぅ本当にイライラした!!」
と不満をあらわにしていました。

モスクワと言えば、ロシアの首都、日本の東京と同じく通勤時の地下鉄の込み具合はすさまじく、人々が忙しく行き交う大都市です。サービスを提供するにも、当然ながらスピードが求められる。

それと比べたら…ここのサービスは「のんびり」なんでしょうね。

 

でも、自分の休みだけでなく他の人の休みも大切にするんだから、ある意味良いことなのでは?と思うのですが。。

 

ただ、一つ衝撃的だったのは、ある日本人の方から聞いた話。

あるお医者さんが手術中に「定時になったので」その患者さんを放置してそのまま帰ってしまったとか。
その患者さんは看護婦さんたちが何とか処置をして生き延びることができた、という。

「だから(=こういうことが起こるから)ここは看護婦さんたちが強い」とのこと。

 

「本当だろうか」と耳を疑いたくなる話ですが、多分そういうことがあったのでしょう。。
EU加盟を目指している今は、そのあたりも改善されてきていると願いたい(じゃなきゃ恐ろしくて病院いけない…)

 

カザフスタンから来た私たちとしては、

  • 愛層の良い人間味のあるサービス
  • 今のところひどく待たされたことはない
  • お店も朝早くから夜遅くまで開いている

というような感じで、さほど悪いイメージも、怠惰なイメージもないのですが・・・

 

カザフスタンも首都はきっと違うんでしょうが、私が住んでいた中堅都市レベルでは、

  • 愛層の良い店員など滅多にいない
  • 勤務時間なのに平気で長時間退席するのは当たり前
  • 気まぐれでお店が閉まるのも当たり前

という感じです。

(つまり前に住んでいた場所のサービスがあり得ないレベルだったということですね。。)

 

 

なぜセルビア人はのんびり屋と言われるのか

もちろん、皆が皆、昼間からカフェで談笑し、のんびり仕事をしているわけではないと思います。私の知っている人の中でも、日本人のサラリーマンと同じくらい忙しく働いている人たちもいますので…。でもそういう人の割合は日本と比べたらかなり低いのは明らかです。

 

「セルビアは歴史的に見ると、長年オスマントルコの支配下にあり、抑圧された生活を強いられていた。だから、「たくさん働く」=「奴隷」というようなイメージがどうしても抜けきらないのではないか。」

という風に言っていた方がいました。

 

なるほど…そういうイメージが染みついていると、「勤勉=善、怠惰=悪」が染みついている日本人のように働くなんてあり得ないって感じになりますね。

 

さらにセルビアと言えば、旧ユーゴスラビア。旧ユーゴと言えば共産主義。

共産主義時代には働かないでただ仕事場に座っていれば給料がもらえるようなシステムだった。そういう環境に慣れきってしまったから「一生懸命働く」ことができない。

(これはセルビアだけではなく、旧共産主義国ならどの国でも見られる問題。今そこから脱却するために色々頑張っているようですが…)

 

共産主義から脱し大量のリストラを経た現在のセルビアはどうかというと、経済危機。失業率は高く、20%とも30%(あるいはそれ以上)ともいわれています。そういう状況だから、良い仕事を持って仕事にやりがいを持つのも難しいのかもしれません。

失業率が高いのはセルビア人のゆとりのある気質のせいというわけでもないと思います。ヨーロッパとロシアの強国の間で揺れ動く小さな国ですし、90年代に戦争があったことも考えると、この国の人たちは強く生きていると感じます。

 

もしかしたら、戦争やその後のハイパーインフレといった厳しい時代を乗り越えて、今少しホッと一息ついているところなのかもしれません。

 

 

なんだかまとまりがなくなってしまったが、私はこのギスギスしていない、大らかな国民性が結構居心地よく、これくらいゆとりをもって生きていけるのがいいなぁ~と思うこの頃です。