日本では馴染みがなかったけど、飲みやすくて体も喜ぶハーブティ4種

  • 投稿カテゴリー:セルビアの生活
  • 投稿の最終変更日:2023年1月2日
You are currently viewing 日本では馴染みがなかったけど、飲みやすくて体も喜ぶハーブティ4種

セルビアに来てから毎日ハーブティを飲むようになりました。

セルビアでは「チャーイ」(お茶の意)といえば、紅茶ではなくハーブティのことを基本的に指します。さほど大きくないスーパーの場合、ハーブティは15種類くらいは置いてあるのですが、紅茶はないことが多いです。それくらいハーブティがここでは生活に浸透していて、お茶の時間に飲むならコーヒーかハーブティか、という感じ。

値段も安い(20ティーパックで25~100円くらい、種類による)ということも手伝って、我が家もすっかりハーブティのある生活となりました。

私も代わる代わる色々試してみましたが、飲みやすいのは大体10本指に入るくらいかなと。そのなかでも、日本にいたころはあまり馴染みのなかったもので、この4つはおススメというのを挙げてみました。

 

ネトル

ロシア人もよく使うネトルというハーブ。「9種のハーブを配合したハーブティ」みたいなブレンドハーブティの中にもよく入ってます。

西洋イラクサともいわれ、普通にヨーロッパ・ロシア地域では道端に生えていたりします。

イラクサという名の通り、生の葉は触るとかなり痛いです。ある時、道端で近くに生えていたミントと見間違え、ミントの匂いを嗅ごうと思って葉をおもいきり触ったら…「!!!!」。

言葉にできない痛みが瞬間的に走ります。その後もビリビリとした痛みがしばらく(半日くらい)続くので要注意。

ロシア人のご近所さん(おばあちゃん)に、「昔はボルシチに入れて食べたりもしてたんだよ」と言われました。ネトルのお茶は好きだけど、ボルシチとの組み合わせってどうなんだろう…。

ネトルには血液をきれいにする作用や、抗アレルギー作用があるようです。鉄分補給にもなるのだとか。個人的には癖がなくて飲みやすいので、ミントやタイムティに飽きたな~と思ったらネトルを飲んでいます。

「ヒスタミン」という成分に抗アレルギー作用があることから花粉症を始めとしたアレルギー体質の方に効果的

引用元:http://www.herb-magazine.com/%E3%83%8D%E3%83%88%E3%83%AB

 

タイム

これは日本でも割とよく飲まれているかな?日本ではハーブティとしてより、料理に使うことが多いような気がしますが、セルビアではおそらくハーブティの中でミントと並ぶポピュラーなお茶です。

タイムを自分で採ってきて乾燥させて自家製ハーブティにしている人もいます。

飲むと精神的に落ち着いて、よく眠れるらしい。私は飲むと頭がすっきり覚めるような気がします。(あれ?)

殺菌作用に優れているので、呼吸器系の風邪の時に飲むとよいです。

ある寒い日にセルビア人のお宅に行く機会があって、ハチミツたっぷりのタイムティを出してくれたのがきっかけで大好きになりました。そのままもおいしいけど、ハチミツ入りは絶品のハーブティ。

「チモール」という成分が殺菌作用の素で、喉の強い痛みや喉の荒れに効果を発揮し、気管支炎や咽頭炎を和らげてくれます。

引用元:http://tea-clip.com/thyme-tea/

 

アロニア

ブルーベリーと似ているけどさらに黒っぽい色をしたベリー。チョークベリーともいわれているようですね。

ブルーベリーと同様、アントシアニンというポリフェノールが豊富で、PC作業が長く続いたときなど、目の疲れがとれるかなと飲んでいます。

それほど実感があるわけではないですが、飲んで悪いものではないだろうし。ベリー系のハーブティは色々あるけど、飲みやすいのはこのアロニアとチェリー。

「アロニア」で調べたら「脂肪燃焼効果」があるとか。生でも売っているけれど、フレッシュな状態ならブルーベリーのほうが断然おいしいかなと思います。

アロニアには血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、体内に無駄な脂肪がつくのを防ぐだけでなく、体重を減らす働きがある

引用元 :http://www.skincare-univ.com/recipe/bihada/article/002563/

 

ウワウルシ

効能を調べてみたら、なんと美白効果があるという話もありましたが、「美白」に興味のある女性が少ない(日焼け大好き。真っ白は美しくないとされるヨーロッパ的思考)セルビアでは、もっぱら膀胱炎の対策として飲まれることが多いです。

昔から尿路の消毒に利用されてきたハーブですが、現在では美肌効果が注目されています。

ヒドロキノン誘導体にアルブチンという成分が含まれており、メラニン色素の産出を防ぐため、肌を美白にするハーブとして注目を浴びています。

引用元:http://herb-store.net/item/uva-ursi.php

膀胱炎ならクランベリーのほうが有名だけれど、お茶としての味はウワウルシのほうが飲みやすいくて好き。クランベリーよりも安く買えるのも魅力。

「寒い季節になってからどのスーパーでもウワウルシのお茶を見かけるようになったな」と思っていたら、つまりはそういうことだったんですね。下半身の冷えから膀胱炎になることが多いので、寒い季節はきっと多くの女性が飲んでいるのでしょう。私もこの冬から定期的に飲んでいます。

 

余談

ロシア人もハーブティは飲むけど、具合の悪いときとか、何か慢性疾患を患ったときに飲む感じで、とにかく紅茶がメイン(やはり寒いから?)です。

ミルクティー好きのロシア人の夫がいる我が家は、あいかわらず紅茶をよく飲んでいますが、近くの小型スーパーには紅茶が売ってないことが多く、しかもハーブティの3~4倍のお値段がします。

そんなわけで紅茶を切らしたときはひたすらハーブティを飲むことになるのですが、やはり紅茶の美味しさはまた別だなと。体もじんわり温まりますし。また買いだめしに行きます。