こんにちは!前回の雪解けの季節も終わり、ようやく暖かい季節になったカザフスタン中部ですが、今年の5月は東京の冬並みに寒い日が2週間以上続き、
「今年は夏がない!夏が来ない~!!ヾ(`ω´)ノ」
と、みなさん、ぶーぶー文句をいって毎日を過ごしていました。
(正確にはまだこの季節は「春」なはずなんですけど・・・寒さに耐えきった分、暑さが恋しくてしょうがないんですね。)
とはいえ、夏はちゃんとやってきた。
5月末には気温も安定し昼間は25度くらいまで上がっています。すっかり夏の空ですね。
この土地の5~6月は、暑くもなく寒くもなく、日本の梅雨のようなジメジメもなく、カラッとしていて、大きな空に美味しそうな雲がもくもくと浮かんでいる、良い季節。外に出ても雪が降ってるわけでもないし、凍るような風が吹いているわけでもないし、何と言っても街中は新緑。ちょっとそこまで買い物に出るのだって散歩がてら気分がいいものです。
今日はそんな晴れて気持ちの良い季節に、街中で撮ってきた「水道管」を写真でご紹介しようと思います。
カザフスタンの街中で必ず見かける水道管
「水道管??」
「なんで、水道管が街中で見れるんだ?」
と思ったあなたは鋭い!
日本じゃ「水道管」なんて普通、写真に収まらないですよね。
ところが、ここでは水道管と一緒に写真を撮るなんて超簡単。だって、道路と一緒に水道管が走ってるんですから。
といっても、こういうカッコいいもんじゃないです↓↓
これはトルコのイスタンブールにある古代ローマの水道橋。美しいですねー。
が、カザフスタン在住の私が毎日のように見ているのはこんなんじゃありません。
水道橋じゃなくて、水道管ですから。
コレです↓
まさに道路に沿って走ってますよね。管が。
私も初めて見た時は「な、なんで、街中を水道管が走ってるんだ??」と、なかなかのカルチャーショックを受けました。
ちなみに、誤解を招かないために断っておくと、実はこれは集中暖房用の温水が通る水道管で、普通に使用する水道水(温水じゃない水)の水道管は地下に設置されています。
では、その水道管が街中を行き巡る様子をさらにお見せしましょう。
太い水道管が見えます。地中に埋まっているところもありますね。入って抜けて・・・みたいな感じ。
水道管は時に人が通るのを妨げるので渡れるように階段がついているところも。
拡大するとこんな感じ。渡ってますね^^
こういう細い水道管もあります。太い水道管から色んな方面に分かれて細い管になっていっているわけですね。
これは数年前、初めてカザフスタンに来たときに物珍しくて撮った写真。結構、地上から離れたところに太い管が通っている場合もアリ。
水道管と青空と雲。笑
実は水道管が丸出しなわけじゃなくて、水道管の周りになんか布みたいなのがぐるぐる巻かれて、その上を鉄板みたいなのでぐるっと巻いているんですね。冬場に温度ができるだけ下がらないために巻いているんだろうと思います。こんな風にはがれちゃってたりするところもよく見かけますが…。
なぜ水道管を地中に設置しないのか
実はこれには、この土地の「気候」が大きく影響しているんです。こちらの記事にも書いている通り、この土地の冬は厳しい。10~11月ごろには雪が降り始め、12~3月くらいまでは基本、雪が解けることはありません。気温も例外的に0度以上になることはあっても、基本ずっとマイナスのまま。
マイナス15度~35度くらいまでの気温が続くということは、地面もガッチガチに凍るわけです。もし、そんな時に水道管に何か問題が起きたら…。道路を掘ることはほぼ不可能。雪解けの季節まで何もできなくなってしまうんですね。
真冬に何か起きても、地上にあれば、何かしらの対応はできますので。
・・・というところまでが、いかにも「へ~」って思えそうな真っ当な理由。ですよね?笑
しかし実は、カザフスタン全域でこういうことが起こっているわけではないんです。
例えば夫の話によると、同じく厳しい冬場を迎えるカザフスタン東部出身の友達は、
「うちの街では温水パイプはすべて地下に設置されていた。こんな風に見えるところにパイプがみえるのは目障りだ」
と言っていたそうです。
じゃあなんで地上に設置したのか。この街出身の主人も「なんでだろうね・・・」と言う始末。
したがって、私が考える理由は
ただ単に地面を掘るのが面倒くさかった
じゃないかなと。
この土地の人なら十分あり得そうな話^^;
実際、最近整備が施されているエリアでは、温水パイプは地下に設置されてスッキリきれいになっていますので。
というわけで、今回はカザフスタン(中部)の街中で必ず見れる「水道管」についてお伝えしました。
夏の訪れを喜ぶ街の子供たちの様子をお届けして今日は終わりにします。ではまた!