ロシア人の酒癖の悪さが酷すぎて悲しくなる件

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「ロシア」「ロシア人」と聞いてまず思い浮かべる言葉。

女の子なら「マトリョーシカ」、ニュースに関心のある方なら「プーチン」、主婦の方ならロシアの伝統料理「ボルシチ」あたりでしょうかね。

そういうロシアのイメージを形作る代名詞のなかでも、世界共通で「ロシアといえば…」で出てくる言葉があります。

 

それが「ウォッカ」。ロシアの強いお酒ですね。

ロシア語ではВодка(ヴォートカ)といいます。

ロシアは寒い国なのでウォッカのように強いお酒を飲んで体を温める必要があるとか。まあそうなのでしょうが、そんなに強いお酒じゃなくてもいいんじゃないか、と私は思います。

ちなみにどれくらい強いかというと、お店で売っているのは大抵アルコール度が40度くらい。ロシアや旧ソ連の国カザフスタンでは、町中のちっちゃい商店にさえ、かならず何種類かのウォッカがおいてあります。お店に入れば、しょっちゅうウォッカを買っていく人を目にします。

さらに、ロシア本国や周辺国では自宅でお酒を造ることも禁止されていないので、「サマゴンカ」と呼ばれる自家製ウォッカを造っている家庭もあります。そういう「サマゴンカ」はアルコール度60度以上になることも。。一度チビリと味見させてもらったことがありますが、アルコールの匂いが一気に鼻にまで上がって喉はジュワっと熱くなり、ゴホゴホむせかえりました。

美味しいとか美味しくないとか、そういうのとは違う次元。

そんなロシア人と切っても切れないウォッカですが、ご想像のとおり、コイツはかなりの厄介者でもあります。

ロシア語圏の一番の社会的問題といってもよい、アルコール中毒者の多発の原因になっているからですね。

 

私は旧ソ連の国の一つ、カザフスタン共和国の中部地方に最近まで住んでいたのですが、住んでみて、いかにアル中が蔓延しているかを目の当たりにしました。

以下に、ほんの一例ですが、その様子を書いてみたいと思います。

ある寒い冬の日に道端で見かけた酔っ払い

その日は気温がマイナス5度くらい。当然、普通の人なら厚手のダウンコートや革ジャンなどを着て、帽子・手袋・マフラーをしっかりつけて歩くくらいの気温です。

街を歩いていると、 上半身裸で汚い上着だけ羽織ったまま、塀づたいにやっとこさっとこ歩きながら(いわゆる重度の千鳥足)オジサンがこちらに向かってきました。

 

「ちょっと、50テンゲでもいいからめぐんでくれないか?」
と手を出してくる。

 

彼(現在の夫)が「何を買うつもりなんだ?」
と聞くと、

 

「いやあ~それは…ほら!ちょっとだけ飲もうと思って。今日は俺の誕生日なんだ」

 

明らかに酒が切れていてもたってもいられなくなり、誕生日という嘘をついて金を恵んでもらう作戦。

もちろん、そんな作戦にのってお金をめぐむことなどしませんでしたが、寒さとか、もう感じないほどに酔っぱらって、それでもさらに酒を求めているその姿が衝撃的で、今でも時々あのおじさんのことをふと思い出してしまいます。

 

このオジサンはかなり見え見えで、自分からお酒にお金を使うつもりだということも正直に話してしまっていたが、見てすぐにアル中とわからないこともあるので、注意が必要。

結構厄介なほどに、さも本当にあったかのように色んなストーリーで攻めてくるらしいのです。

  • 子供に食べさせるパンがなくて…
  • 家に戻るためのバス代がなくて…
  • 母が亡くなってしまって…(涙)

などと同情を誘う演技力には目を見張ることも・・・。

 

他人ごとで笑ってられるうちはいいですが、こんなのが家族にいたらたまったものではありません。

 

両親がアル中の家庭で懸命に生きる女の子

知り合いの十代の女の子の両親は二人してアル中。とっても可愛い女の子で、四人兄弟の一番年上。一番下は生まれたばかり。ちょっとした生活保護のような感じで赤ん坊のミルク代にと支給されたお金さえ酒に消えてゆくらしい。

借りていた家の家賃が払えなくなり、真冬(外気温マイナス20~30度)の中、家具と荷物をそりに乗せて歩いて別の家に引っ越したこともあるという。。。

ある時などお酒欲しさにお父さんが家にあった洗濯機をたったの500テンゲ(当時の為替レートだと日本円で300円くらい!)で売り払ってしまった。

幸い、普通の家庭を営んでいる親族が近く住んでいるので、どうにか助けられているようだが、そんな中でどうやって生きているんだろう!!??と本当にいたたまれない気持ちになりました。

 

でも、こういうのは「例外」というほどの例外でもなく、私がカザフスタンに住んでいた四年間のなかで、似たような状況に遭遇したり、アル中を親族にもつ人がいかに苦労しているかという話はしょっちゅう、嫌になるくらい耳にしました。

 

日本人もお酒は好きですが、ロシア人の酒の飲み方は本当によくないと思います。飲み方を知らないと駄目ですね。。

 

そんな酒癖の悪いロシア人をネタにしたアネクドート(小話)を一つご紹介します。

泥酔して朝目覚めたら・・・

ある人が、ある時、ウォッカでべろんべろんに酔っぱらって家に帰ってきました。翌日、目を覚ますと、泥酔していたのがウソのように体は清潔、新しいパジャマを着て、ベットの上で目覚めていたのです。妻の機嫌はすこぶる良く、わざわざ美味しそうな朝食をベットわきに運んでくるほど。

あまりに怪訝になり、息子を呼び寄せてこっそりとこう尋ねました。

「昨日はいったい何があったんだ??」

息子は答えました。

「覚えてないの?酔っぱらったパパのコートをママが脱がせようとしたらパパは『僕に近寄るな!触るな!俺は妻帯者だ!!!』って言って暴れだしたんだよ」

 

 

以上です。分かりました?(笑)

一応解説すると、あれだけ泥酔していたのに女性に近寄られても頑なに断る態度を見て妻は大満足だったということですね。