こんにちは!久しぶりの投稿になります。この8月からは新たな仕事が始まったり、また9月に控えている移住の準備もあって色々バタバタしているところで、個人的には新たな生活に向けてフレッシュな気分で日々を過ごしていたのですが、今日、血の凍るようなニュースが飛び込んできました。

それが、タイトルにもある、カザフスタンの通貨の為替レート急落のニュース。

 

朝起きた時に日本語のニュースでカザフスタンの話が出ていたので、「へー珍しいね」と思ってちらっと読んでいたのですが、引用するとこんな感じのニュースでした。

カザフスタンは20日、同国通貨テンゲの為替レートのバンド廃止を発表した。同国は1年半前に実施した通貨切り下げ以来テンゲが最も大きく下げるのを容認していた。

同国のマシモフ首相は首都アスタナでの政府の会合で、同日から変動為替制度に移行することを明らかにした。

引用元の記事はこちら

 

うぅん・・・と、「テンゲが最も大きく下げるのを容認していた」って何だろう?

為替レートが固定制ではなく1USドルあたり180~220テンゲの間で緩やかに変動する(許容変動幅制)という風に変更になったばかりだったので、その話か?と思ったものの、ニュースは本日付け。よくわからない。

眠気眼だったのもあり、特に気にすることもなく日常の用を済ませて午前中を過ごしました。

 

そしてこのニュースの本当の意味を知ったのは、昼頃になってからです。

主人が部屋に入ってくるなり「また一つカザフスタンについての良くないニュースがある」と言って切り出したのが、この話。

なんと、為替が今日いきなり1ドル255テンゲになったと。

 

ちょうど昨夜、「緩やかに為替レートが変動するといいながら、ちょっと前までは1ドル185テンゲ弱だったのに、もう1ドル190テンゲ近くになっている。どこが緩やかなんだ!?」と主人と話していた矢先のニュースでしたので、これはもう大大大衝撃でした。

 

日本円も数年前の1ドル80円前後の円高時代と比べれば、今は40円も円安になっているわけで、海外在住者の身としてはあまりうれしくない状況ではありますが、それでも、この変化は数年かけて起きているわけです。

 

カザフスタンでは、去年(2014年)の初めに1ドル150テンゲが185テンゲに切り下げ。(その時の話はこちら

今年2015年、7月ごろ(たぶん)に「今後は、1ドル180~220テンゲ位で推移する」という発表があり、緩やかな事実上の切り下げ。

2015年8月20日、「今後は変動相場制になると発表。そして当日1ドル255テンゲに。」

こう見ると、たったの1年半で100テンゲも価値が下がってしまったということですよね!?

この過激な変動っぷりには、唖然とさせられました。

 

日本語でも少し詳しいニュースがありましたので引用します。

カザフスタンは20日、通貨テンゲを自由に変動させると発表した。中央アジア最大の原油輸出国であるカザフスタンは、中国やロシアなどの主要貿易相手国の通貨安に対応する。テンゲは同日の取引でドルに対し23%急落し、過去最大の下落率となった。

カザフスタンのマシモフ首相は首都アスタナでの政府の会合で、テンゲの変動相場制への即時移行を表明。これまで採用していた許容変動幅を廃止した。カザフスタン中央銀行のケリムベトフ総裁は、市場がテンゲ相場を決めると説明した上で、安定性が脅かされる場合には介入を実施すると述べた。

ブルームバーグのデータによれば、20日のテンゲ相場は1ドル=256.98テンゲと過去最低を更新。中国が先週、事実上の人民元切り下げに踏み切ったことで、中国の貿易相手国に対する自国通貨切り下げ圧力が高まっていた。

引用元の記事はこちら

 

実際にカザフスタンの主要銀行の一つであるKazkommerzbankのサイトを見てみると・・・

exchange rage kazakh tenge to dollar
http://www.kkb.kz/より

 

ほ、本当だ。1ドル254.01テンゲ。。。(その下の折れ線グラフをみていただければ、8/19までは188テンゲくらいだったのが分かると思います。)

 

上のニュースでは中国の人民元の通貨切り下げによる圧力があったとのことですが、実はロシアが去年ごろからルーブル安になっていて、対ロシアとの関係でも、いずれカザフテンゲの切り下げでレートが是正されるだろうという話は今年に入る前から出ていました。(ルーブル安をいいことにカザフスタンからロシアにショッピングツアーに出かける人が増えたくらいですから)

そんなわけで、今年に入ってから「春にさらなる通貨切り下げがある」「大統領選挙までは何とか保って、それが終わったらすぐ通貨切り下げをするに違いない」「1ドル200テンゲの時代が来る」などといった噂はあちこちから出回っていたので、ある意味では「ついに来たか」という感じです。

 

ただ最近のニュースでは、「今年いっぱいは大きな変動が起こらないよう全力を尽くす」というような政府関係者からの話も多かったため、何となく「まだ大丈夫だろう」という気持ちが多くの人にはあったような気がします。もし、こんなに大きな変動があると分かっていたら、あるだろうと予測できていたら、今ある現金はすべてドルに換えていたはずですから。

 

果たして変動相場制になって、ここ数週間で少しは相場が落ち着くのか、このまま1ドル250テンゲという恐ろしい事態が当たり前になっていってしまうのか、これからの動向が気になります。

これがいかにカザフスタンの住民にとって恐ろしい話かは、以前に通貨切り下げがあった時に書いたこちらの記事も読んでいただきたいのですが、USドルにかなり依存して経済が回っている以上、いずれにしてもこの為替変動がさらなる不況を招くことは必死でしょう。

 

すでに1年前の切り下げで人々の生活はかなり苦しくなっています。ドル建ての住宅ローンや車のローンなどを組んでいる人は超打撃ですし、ドルがこれだけ上がれば、食料品その他の物価が急騰するのも目に見えています。

すでに今年は不景気で、かつ税金は上がり、秋からこのあたりの主要産業の賃金が一斉20%カットになるという話があったりと、住民が生活の苦しさを感じている日々。これでさらに物価がまた上昇したら・・・。

どうなっちゃうんでしょうね。。本当に。

 

私たち夫婦も、9月のヨーロッパ方面への出発に向けて、できるだけドルやユーロに現金を換えるようにしてはいたのですが、ちょうど今日、ドル建ての口座にお金を入れようと思っていた矢先にこうなってしまったので、かなり残念です。

今まで18500テンゲで100ドルが買えていたのが、今日はもう25500テンゲ払わないと100ドルにならないわけですので。7000テンゲの差は結構な痛手です。

この国で生まれ育った主人も「こんなカザフスタンに見切りをつけるいい時だ。もう二度と戻ってこない決意で移住する」と気持ち新たにしたようです。

 

2016.1.3追記:

この後も、さらにテンゲは対ドル、対ユーロで下がり続けています。今日の為替レートを見てみると、1USドル=約345テンゲでした。。250テンゲで大騒ぎしていたころが懐かしい。。。っていう感じですね。カザフスタンにいる友人の話を聞くと、「物価が恐ろしく上昇した。」「食料品を買うだけで精いっぱい。」という話ばかりです。2016年は首都アスタナで万博があり、大きなイベントが控えていますが、今年はいったいどうなるのか。