ベオグラードの孤島「Veliko ratno ostrvo (大戦争島)」は地元っ子も大好きなお散歩コースだった

  • 投稿カテゴリー:セルビアの生活
  • 投稿の最終変更日:2023年1月2日
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暑くなりました。昼間は30度を超える日々が続いています。

曇っていると湿度が高く、日本の東京近辺を思い出すモワっとした暑さ。
初めてのベオグラードの夏ですが、思った以上にカラッとしていません(笑)

そんな暑さですが、街行く人々を見るとなんだか夏が来て嬉しそう。

そもそもセルビア人は外の空気を吸いながら休憩するのが大好きな人たち。

summer in belgrade

夕方の涼しくなる時間帯には特に、カフェのテラスや川沿いのベンチなどでゆっくり過ごしたり、散歩をしたりする人たちがたくさんいて、緑豊かで暖かい時期を楽しんでいる感じがします。

ベオグラード新市街(Novi Beograd)~ゼムン地区(Zemun)までのドナウ川沿いも地元っ子がよく足を運ぶ場所。

私たち夫婦もとある真夏日の夕方に散歩に行ったところ、これまでにはみなかったところに道が!

なんと、ドナウ川に浮かぶ小さな孤島まで橋が渡っています。

Lido in belgrade

 

この孤島の名前はVeliko ratno ostrvo (英語:Great war island, 日本語:大戦争島)。
16世紀のオスマントルコによる支配があったころにこの名前が付いたらしく、実は歴史的にも重要な意味を持つ場所でした。

地図上で見ると、この島はサヴァ川がドナウ川と合流する場所にあり、さらに東側は川をまたいで有名な要塞カレメグダンがあるのが分かります。

ベオグラードは歴史を通じて周辺の強国に入れ代わり立ち代わりで支配を受けていますが、要塞カレメグダンを攻撃するために、敵軍(あるいは解放軍)はこの島にまず入り込み、そこから要塞への攻撃を行ったとのこと。

そんな歴史ある島ですが、北のほうの先端にLidoと呼ばれる小さなビーチがあります。そのビーチの周辺が夏だけ解放されるようで、せっかくなので島まで渡ってみました。

 

橋の上から見るベオグラードの街並み

DSCN0600

 

橋から見える島の先端部分

lido

 

これが島の地図

great war island

 

夕方ごろに行ったので泳いでいる人はおらず、小さなボートでおじさんたちが陽気に会話していました。とにかくものすごい小さなビーチ(笑)(まあここで泳がなくてもいいかなっていう感じですが、子供はうれしいかもしれません。)

lido
川で泳いだらシャワーもOK

lido
大きな木の下で食事や会話を楽しめます

great war island
緑豊かで水遊びができるなど、家族連れや友人たちとちょっとしたピクニックをするにはうってつけな場所だなと思います。
フラッと散歩するのもOK。夕方のそよ風に吹かれながら新鮮な空気を吸うのも気持ちが良いものです。

DSCN0618

ベオグラードで普通の観光やショッピングに飽きたら、こういうお散歩コースをあるいてみるのも、なかなか贅沢な時間。

散歩の途中でちょっとどこかのカフェや水上レストランに立ち寄って一杯のコーヒーorビールを楽しむのもまたいいですね。
島の場所はベオグラードの中心からだと、Zeleni Venacのバスターミナルから704,707,84番で「Karađorđev trg(カラヂォールヂェヴ・トルグ)」というバス停まで行き、そこから川のほうに歩いて数分です。